[BlueSky: 2321] Re:2317 情報公開


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Wed, 6 Sep 2000 20:02:43 +0900

こんにちは、葛貫です。

佐川さん【2317】:
>調査対象がヒトである“人類学系”や“医療系”は、いろいろと難しい
>問題があるでしょうから、すべての人に公開するのは慎重になるべ
>きだと思いますが、直接ヒトを対象とはせず市民の関心も高い
>“環境科学系”ぐらいは何とかして欲しいですね。

誰が、どのように対応した、という社会的な情報は公開されてい
ない部分が多いかもしれませんが、科学技術系の情報は、ある
程度、公開されています。

ただ、検索する時間と、輪郭を見抜く洞察力が、不足している。
対策をたてられず、あとのケアができない状態で、情報をぶちまけ
ることも、社会的な混乱を招く可能性があり、怖い。
今のところ不治といわれている病気を、患者に告知するかという
問題に近いものがあるのかもしれません。
でも、現実を知ることにより、多くの人が関心を持ち、研究に予算
や人材が注ぎ込まれ、改善に向かう道が開かれるかもしれない。

潜んでいる問題の輪郭を上手に把握することができるか、
それを、煽るようなかたちではなく、上手に伝えることができるか、
情報の受け手が、混乱はしても錯乱せずにいられるか・・・・・。

#混乱は何が起こっているか把握しきれず戸惑う状態、
#錯乱は、自分が何をしているかわからず、目的に沿った合理的な
#行動がとれない状態、と先日、高校生の娘が言っておりました。

「情報の発信者、そしてその情報を加工し効果的に橋渡しする
メディア、情報を受け取り、検証し、選別する側」の質について、
考えた方がいいのかもしれません。


中澤さん【2319】:
> 曽野綾子さんの格調高い名文で語られている通り,生きると
> はどういうことかを実感させるための社会参画・労働体験というの
> が本旨のようです。

曽野綾子さんは、カトリックの団体の代表や日本財団の会長として、
提供したお金が、申請された目的に沿って使われているか、自ら
途上国に現地査察に入られる、という話を読んだことがあります。

日本と比べようもないほど不便な生活を体験し、そこで生きている
人達の姿を間近にご覧になり、食料も自給できないくせに経済大国
を誇っている日本人の危うさや、生物として、更に人として、「生きる
とはどういうことかを実感させる」ことの大切さをヒシヒシと感じていら
っしゃるのでは、と思います。

小宮さん【2320】:
>#徴兵制の布石というのはまったくの邪推でした。与党幹部の談話
>というところに、変に過剰反応してしまいました。

当初の本旨が、何処で、どのように、ねじ曲げられてしまうかわから
ない怖さは、依然として残りますが・・・・・。




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