[BlueSky: 225] 知の庶民化 Re:214,


[From] Ken Goto [Date] Sat, 31 Jul 1999 19:33:50 +0900

伊東さん、小宮さん、青空MLのみなさん
                 後藤@帯畜大です。
伊東さん【214】:
> >伊東さん【37】:
> >> 仕事としてゲームハードの製造に関わっておりますが、
> >> そろそろ能力的に無駄な領域では無いかと思っています。
> >> しかし、商品の必要性を決めるのは私では無く、お客さまです。
> >そう、確かに、消費者はたくさんいますね。そのニーズにこたえているという意
> >味では確かに「世の中に役立っている」。
>
> 以前、科学MLでありましたが、最新ゲームマシンの演算能力は、
> ちょっと前のスーパーコンピューター並なので、
> ネットワーク化してseti@homeの様に学術計算に使うとか、
> そんな事ができれば良いですね。

・・・何度もすみません。seti@home って何でしょうか?専門過ぎて説明が御面
倒であればお答え頂かなくてもいいです。

確かに、このパワーアップは目覚しいものがありますね。小宮さんも

小宮さん【184】:
> さて、容量が3年で4倍ということは、大雑把にいうと、
> 3年たてばコンピュータの性能が4倍になる、ということです
> (本当に大雑把な言い方ですが)。
で、具体的に指摘して下さっていましたね。

僕は和尚さんたちとの談義では、個人の社会的無力の増大を強調してきましたが、
伊東さんのこのメールで大事な点を一つ忘れていたことに気づきました。

「知識の民衆化」という点です。

知は権力者の独占的な私有物でしたが、それが、どんどん民衆化されて来ている。
特にパソコンの能力アップは、シミュレーションを庶民化してくれるという点で
もインターネットの世界を広げるという点でも、知の庶民化を助ける道具になっ
ていると思います。こうして、メーリングリストを使って、全国、世界のいたる
ところから気軽に対話が可能になったわけですし。

技術面では、まぁ、そうなんですが、知の隠蔽は、まだまだ「政治・社会的」構
造問題として強く残っていますけれど。

伊東さん【214】:
> >・・・で、消費者のニーズがシフトしていくと、つくる側もそれにあわせて商品
> > 種目を変えていく。
> > こどものことをまじめに考える空気がでてくれば、ゲームマシンに対する
> > ニーズも減って来るんでしょうが。
>
> 今は子供じゃ無くて、大人が遊びます。

まぁ、大人が遊ぶ分には(気晴らしとして)いいんですが。こどもがゲーム漬け
では、対自然、対人間的コミュニケーション能力の育成の点で問題がありすぎる
と思います。

おっと、もしかして、今のこどもはゲーム漬けではない?

僕は、
> 今は子供じゃ無くて、大人が遊びます。
を、需要の比率が大人にシフトした、と理解したのですが。

後藤 健
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