中澤@東京大学人類生態です。
(件名:[BlueSky: 2239] Re:2234 自然の価値に於て)
Sat, 19 Aug 2000 19:32:07 +0900頃,SUKA, Takeshiさん:
> たとえば、国際的な援助機関などがローカルな文化とその自然の
> 多様性の持続的発展を支援するプロジェクトを実施するとします。
> 計画のための話し合いの段階では地域社会と援助機関のあいだで
> 意見が一致するかもしれません。しかし実施の段階では、当事者
> どうしの考え方や文化のちがいからトラブルがおこることもある
> でしょう。
>
> ですから、このように外部からのサポートをおこなうときには、
> 地域社会の自律性に対して最大限の注意と敬意をはらわなくては
> ならないと思います。
>
> けれども、だれかはこのようなことを考え、とりくんでいなければ
> ならないのではないでしょうか。
先日ぼくがソロモン諸島へ行ってきたプロジェクトは,まさにこの
視点での取り組み(のつもり)です。
未来開拓学術研究推進事業の中に「アジア地域の環境保全」という
テーマがあって,これまで主に技術移転的な視点から環境保全への
取り組みがされてきたのですが,それでは地域社会の自律性に目を
向けることが十分ではなかったとの反省から追加採択されたのが,
「地域社会に対する開発の影響とその緩和方策に関する研究」(研
究代表者:大塚柳太郎 東京大学教授)です。
# とぼくは理解しています。
プロジェクトの公式サイトが先週公開されたので,関心のある方は
ご覧いただければ幸いです。
http://future.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/
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Minato Nakazawa, Ph.D. <minato@sv3.humeco.m.u-tokyo.ac.jp>
Department of Human Ecology, Univ. Tokyo
[WEB] http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/index-j.htm
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