一ノ瀬＠尼崎市です。
CdTe系の方が優れているのならば、どんどん広まって欲しいところですが、
”カドミウム”を社会が受け入れてくれるかというと、私は少々悲観的です。
幾ら”金属Ｃｄは安全です”と、科学的な事実を説明したところで、”カ
ドミウム”は公害有害物質としてのブランドを確立しているので、これを覆
すことは難しいと思います。
参考になる事例を雑誌（日経エコロジー2000/02）で読みました。
自動車用亜鉛メッキ鋼板の表面には、保護層としてクロメート皮膜（主と
して３価のＣｒ）が付けられているのですが、これが微量の６価Ｃｒを含ん
でいるため、対策が必要になった。
常識的には、６価のクロムを低減する対策を取ればいいのだけれど、「お
客さんに３価と６価の違いを説明するのは難しいので」結局”クロムを全面
的に使用しない”ことになったのだそうです。（代わりに、組成未公表の有
機物が塗られることになった）
馬鹿馬鹿しいことこの上なし、です。
そんなことを言い出したら、ステンレスのフライパンや食器は言うに及ば
ず、ステンレスの浴槽も流しも、全て禁止にしなければならない（大抵のス
テンレスは、結構錆びて、Ｃｒイオンを放出する）。
大体、その、組成未公表の有機物質の安全性は、どうやって保証するのだ
ろう？
毎日口に入れてしゃぶっている物質ですら、「危ないような気がする」
「クロムは止めよう」という風潮に煽られるとこの始末です。
ましてや、”カドミウム”となると、、、、
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