[BlueSky: 2078] Re:2064 孤立化 無力化 透明化


[From] "gengorou" [Date] Fri, 9 Jun 2000 23:50:51 +0900


青空大学みなさま、こんばんは、ゲンゴロウです。

佐川さん、いつもいろいろ教えていただきありがとうございます。
どうしてこう、ピッタリの参考資料が提示されるのかと驚きます。
ありがとうございます。
私、ちょっと、我が家のことをこの内容に当てはめてレスをして
みます。お礼が出来ないので、参考にでもしていただけると嬉し
いです。

−−−−−−−−−−−−−−
佐川さん:
>精神科医の中井久夫氏は、“イジメ”を3つのキーワードで
>分析しています。
>    孤立化
>    無力化
>    透明化
>『アリアドネからの糸』〈みすず書房〉“いじめの政治学”より

>孤立化
>“ターゲット”は、少し毛色が違う方がよい。
> *言葉が遅かったり、読書好きだったりする子は、狙われやすい。
> *狙われた時点で、その子は孤立してしまうかもしれません。
>このとき助けようとした子に対して、『次はお前だぞ』と脅せば、その
>子は、どうすることも出来なくなってしまうだろうし、その様子を見て
>いたほかの子も、見て見ぬ振りをするしかなくなってしまう。
>                     孤立化の完了

息子は生まれたときから喘息とアトピーでした。活字には驚くほど
強く読書家です。いろいろ考えるのでどうも断定的な意見が言えな
いようです。考えること話すこともちょっと変わっています。私の
影響と言うより、私が影響を受けている部分があります。で、他者
と話してもうまく意思の疎通が出来ないので、どちらかというと無
口でした。
息子が当時、言っていた言葉ですが、「みんな、どんどん話すから
先生もクルクルで、先生、大きな声で話した人の意見を聞いちゃう
んだ、だから、みんな聞いてもらおうとして、言葉は短く強くなる
し、変な言葉を作っている。」でした。
そういえば、当時、はやっていた言葉に「チョベリバ」などがあり
ました。超ベリー・バッドの略らしいです。


>無力化
>“ターゲット”は抵抗するし、逃げようとするだろう。
>しかし、ここは学校なんだ。
>“ターゲット”になっていることを知らない親は、その子を学校へと行けと
>恫喝するだろうし、その子も親に心配かけたくないと思う優しい子だから
>自分が“イジメ”られていることを明かさないだろう。
>言葉による侮辱は常態化するだろうし、時には暴力を受けることもあるだ
>ろう。でも“イジメ”る側は、常に多数だから、その子をずっと監視する事が
>出来、実際そうしているのだから、“イジメ”の場から逃走することは、まず
>不可能になってしまうだろう。ましてや、そこは『学校』なのだから。
>                      無力化の完了


ここが、問題です。私たち親は、病弱なために幼稚園にはほとんどいけな
い息子が学校を休むことを望んでいなかったような感じがあります。
息子は体の具合がいいときには無理して学校へ行こうとしていたかもしれ
ません。
それと、私たち、息子の口が立たないのを気にしていて、息子には暴力を
ふるってもいいと言っていました。そのために結構、ケンカが多く、その
せいでも「悪い子」にされていたようです。考え方とか、対処方法を息子
に教えず、学校にも出向かなかった親でした。信じていれば報われる的な
考え方で、全てを息子に任せていたようです。今から考えると、保護者と
はとても言い難い親だったと思います。

>透明化
>人間という生き物は、悲しい習性を持っている。
>そのような状況が常態化すると、ある変化が訪れてくる。
>こうなるのは、 『自分が悪いんだ』 『私の存在そのものがダメなんだ』
>と思うようになってしまう。
>そして、闘争する意志も、逃走する勇気も、生きる意志さえも失ってゆく。
                           透明化の完了

私たちの出来事の後に、あの神戸の「サカキバラセイト?」の事件があった
のですが、私は、ビックリしてしまいました。詳しいことはまったく分かり
ませんでしたが、あの少年と自分の息子が重なりました。
あの彼が書いた文面と、息子が書いた文面が似ていたので、もしかすると、
あの少年にも息子と同じ事が起きているのではないかと、彼に会いに行き
たいほどでした。
 
>        そして、何も見えなくなってしまう・・・・・。

そう、、息子の全ての可能性を奪っていたのは、私たち親だったかも
しれません。むずかしいです。親でも親としての経験は初めてなので、
やはり、一緒に悩むべきだと、今は、思います。

>とにかく、生き延びることができて良かった
>“透明”にならなくて、ほんとうに良かった

佐川さん、ありがとう。ございます。。。。

私は、今、子ども達が置かれている精神状況を考えると、正直に言って、
いてもたってもいられない気持ちです。しかし、このMLで様々な環境
問題を知るにつけ、知れば知るほどむずかしい状況が、未来にはあると
感じてしまいます。そう言う気持ちの中で、このMLの皆さんのように、
目をそれら「見るといたたまれないこと」に向けていることこそ、解決
できないにしても、子ども達は、それを見て、私たちが出来ないことを
責めないと思っています。
このMLを、もしかすると、なんとか苦しみから逃れようとして、よき
先輩を探そうとして見ているかもしれません。そのような場で、私たち
大人は、悩んで苦しんでいる姿や気持ちを見せるのは、解決できなくて
も、大切なことだと感じています。
そして、悩むだけでなく、楽しむことも与えてあげなければと考えてい
ます。そして、「それでいいんだ」「よかったね」と言ってあげられる
大人でありたいと、思います。(まだまだ思うだけですが。。)

そういう意味でも、佐川さん、ありがとうございました。

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  いっつも、あわてて書いているので
支離滅裂、乱文、お許しください。ゲンゴロウ。。。。.。
gengorou@m08.alpha-net.ne.jp
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