みなさん、左巻さん、こんにちは、佐川です。
排水浄化のしくみの理解を深めるには、やはり微生物の働きを良く
理解する必要があると思います。
せっかくですので、下水処理の簡単な実験を紹介します。
準備する物
ペットボトル〈1.5L〜2.0L〉
金魚用のエアポンプ〈千円以下の安物で0k〉とエアストーン
〈アンモニア、亜硝酸、硝酸、Ph〉のテスター(金魚用の物で十分)
【1】まず、金魚のエサをスプーン一杯くらいを水に溶かしてペットボトル
に入れます〈擬似排水です〉。
【2】次に、ペットボトルに2/3位水を入れます。
【3】そこに、『田んぼの泥』か『ドブや側溝の泥』を小さじ一杯位ペット
ボトルに入れます。
【4】ペットボトルにエアストーを入れてエアポンプの電源を入れて曝気
します。
で、このまま、半月から一ヶ月ほど放っておきます。
この間、2−3日間隔で観察を続けますと、擬似排水が変化してゆく様子
を観察できます。
#一週間ほどしますとボタン雪状(小さい)の活性汚泥が観察できます。
また、顕微鏡でこの擬似排水を観察すると時間の経過に伴って、微生物
の種類が変化してゆく様子も、観察できます。
#ツリガネムシやゾウリムシ、ワムシ等が増殖してゆく様子が
#観察できます。
これと、同時に、Phやアンモニアや、硝酸態窒素のテストをすれば面白い
と思います。
#それぞれの値をグラフ化するとペットボトルの中で何が起こって
#いるかがよく解ります。
で、この擬似排水を日光に当てますと、3日もしないうちに真っ緑になって
しまいます。これが富栄養化というわけです。
#ちなみにこの擬似排水を濾紙で濾過しても緑色は消えません。
佐川でした。
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