[BlueSky: 2063] Re : 2044  水処理について〈下水処理編〉


[From] "Hiroyuki Sagawa" [Date] Wed, 7 Jun 2000 17:33:42 +0900

みなさん、左巻さん、こんにちは、佐川です。


排水浄化のしくみの理解を深めるには、やはり微生物の働きを良く
理解する必要があると思います。

せっかくですので、下水処理の簡単な実験を紹介します。

準備する物 
  ペットボトル〈1.5L〜2.0L〉
  金魚用のエアポンプ〈千円以下の安物で0k〉とエアストーン
  〈アンモニア、亜硝酸、硝酸、Ph〉のテスター(金魚用の物で十分)

【1】まず、金魚のエサをスプーン一杯くらいを水に溶かしてペットボトル
  に入れます〈擬似排水です〉。

【2】次に、ペットボトルに2/3位水を入れます。

【3】そこに、『田んぼの泥』か『ドブや側溝の泥』を小さじ一杯位ペット
  ボトルに入れます。

【4】ペットボトルにエアストーを入れてエアポンプの電源を入れて曝気
  します。

で、このまま、半月から一ヶ月ほど放っておきます。

この間、2−3日間隔で観察を続けますと、擬似排水が変化してゆく様子
を観察できます。
 #一週間ほどしますとボタン雪状(小さい)の活性汚泥が観察できます。

また、顕微鏡でこの擬似排水を観察すると時間の経過に伴って、微生物
の種類が変化してゆく様子も、観察できます。
 #ツリガネムシやゾウリムシ、ワムシ等が増殖してゆく様子が
 #観察できます。

これと、同時に、Phやアンモニアや、硝酸態窒素のテストをすれば面白い
と思います。
 #それぞれの値をグラフ化するとペットボトルの中で何が起こって
 #いるかがよく解ります。

で、この擬似排水を日光に当てますと、3日もしないうちに真っ緑になって
しまいます。これが富栄養化というわけです。
 #ちなみにこの擬似排水を濾紙で濾過しても緑色は消えません。


佐川でした。

      




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