[BlueSky: 2062] Re:2054 、 2057 従順、呪縛、動機


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Wed, 7 Jun 2000 16:42:48 +0900

ゲンゴロウさん、こんにちは、葛貫です。
 
#「優しい私」を演じるのは無理があります。nikitaさんが、仰しゃっていた
#「終わったことはやりなおせない、これからどうするか、現状を受け入
#れて、未来を模索する態度があるかどうかを考える」ために、愉快では
#ないかもしれないけれど、現実は現実として受け止め、表現できる部分
#は言葉にして、対処法を考えた方が、いいのでは、と思います。

【2054】の「従順、呪縛、動機」、読ませて戴きました。

子ゾウのうちに足枷をはめられて、不自由さを味わったゾウはそんな足枷、
簡単に振り払える程成長した後も、その不自由さ、限界を自分に課し続ける、
という話を聞いたことがあります。

自活できない間は、親や教師が課してくる不自由さ、限界に対して、従順
に振る舞うことが、一番楽なのだと思います。
でも、今、取りざたされている17才は、親や教師が本当に嫌なら、家や学校
を離れて、自分で働いて生活できない年齢ではないように思われます。
呪縛は、外からかけられたものではなく、自分で自分にかけているのでは
ないでしょうか。殺意を抱くほどになる前に、離れることはできないのでしょ
うか。はまっている当事者はわからなくても、外から観ている人が、タイミン
グを見計らって、いいかげんに離れたら、と言ってあげることはできないの
かな、とも思います。

このような混乱は、自分も度々、体験していますし、責める気はありません
が、責任の所在をはっきりさせなければ、次へ進めないです。

でも、わかったような顔をして次へ進むより、こんなことしていても仕方ない、
と、飽きるほど、だだをこねることも、必要なのかもしれない、とも思います。

自分がしていることの不合理に気付く、あるいは、庇護を失ってもかまわな
いほどやりたいことを見つけることができれば、この状態を卒業することが
できるのかもしれません。

【2047】には、きついことを書きましたが、
「脅し、いじけ、無視、絡み」という技は、その人が育ってきた環境の中で、
自分を守りながら生きてくるために必須の技であったように思われます。

その技を持つに至った責任は、その人には、ないのかもしれません。
強いて言えば、責任があるのは、その人を育てた親、その親、その親・・・。
でも、だから子供に伝えたり、周囲にあたっていいかというと、そんなことは
ありません。悔しい気持ちはあるかもしれませんが、カラクリに気付いたら、
卒業する準備を初めてもいいのでは、と思います。
意識的に、やめていかなければ、延々と続くことになってしまう。

本当は、相手を否定するのではなく、
脅しの背景には、先制攻撃をかけずにいられな怯えた相手、
「可哀想な私」の背景には、結構、シタタカな相手、
無視の背景には、直視してしまったら、自分を保てなくなる相手、
絡みの背景には、理解してほしくて仕方ない相手
がいるかもしれないことを心に留め、相手の戦略にはまらず、争わず、
コントロール・ドラマから降りて、対応することができればいいのかもしれ
ません。逆手にとって、いじめたくなるけれど、どこかで手放さなければ、
きりがない、です。

理屈がわかっていれば、今すぐ、私にできるかというと、まあ、無理です
が、こういう見方・対処方法もあるかも、ということです。
これができれば、どんな人にであっても、それほど心地悪い思いをしなくて
済みそうな気がします。

あと、「家に帰ってもうるさい母親、幼稚園でも女性の教諭、小学校でも
女性」と書いていらっしゃいましたが、父親の存在というものは、どうなっ
ているのかな、と思います。家庭で父性と母性のバランスがとれていれば、
学校で、どんな先生にであっても、面白がってしまえそうな気がします。


ではでは。







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