[BlueSky: 2042] 「しつけ」はどこで?


[From] Toshioki Suzuki [Date] Mon, 05 Jun 2000 09:16:05 +0900

札幌の鈴木です。
私は結婚していますが子供がおりませんので、教育の話になるともしかしたら理想論
だけを考えてしまっているかもしれません。その点ご容赦いただければ幸いです。た
だ、仕事柄子供や親と接する機会は多いので、全く見当違いではないとは思います
が。

私の6年間の小学校時代のうち、男の先生だったのは1年間(3年生)のみでした。ま
た、1年生のときはある程度年齢の高い先生でしたが、2年生のときは若い先生でし
た。
ただ、子供心には、男女や年齢の高低はあまり印象になく、より密接に付き合ってく
れた先生のほうが印象が強い(今でも)ようです。

今回の話題はゲンゴロウさんや後藤さんのそれぞれのご意見を読みながら、自分の中
でもどうなんだろうと考えております。ただ、少なくとも「男はだらしない」「女は感
情的だ」というようなステレオタイプな見方はできないでしょう。性差も個性の一つ
ではないでしょうか。その個性を周囲が勝手に「これは男」「これは女」と振り分け
ているという事だと思います。


[BlueSky: 2037]

> 小学校時代は人間の子どもが育つ時期として、とても大切な時期だと思います。
> その時期には思考能力もない時期だし、社会性を身につける時期としても重要
> な時期だと思います。そういう時期にこそ、「しつけ」とか「人生教育」のよ
> うな部分で、学問で言えば大学教授レベルの知識と技術と経験を持った長老的
> な人材を配置しなければならないと思います。

今までのご意見を読みながらなんとなく引っかかっているものがあったのですが、こ
の部分に関して言うと、「しつけ」や「人生教育」といったものは、学校で行うもので
はなくそれぞれの「家庭」で行うものではないのでしょうか。
一緒にいる時間が長い人から最も強く影響を受けるのだとすれば、それは先生ではな
く「親」であり「家族」でしょう。何もかもを学校に任せなければならないわけでは
ありませんから、もし可能であれば家庭内で(学校にいかせずに)教育するという方
法も考えられます。ただ、世の中には色々な人がいるのだという意味での社会教育は
家庭内だけでは難しいかもしれませんが。
そもそも「しつけ」とは何かということになるかもしれませんが、人間としてのモラ
ルという事で言えば、少なくとも自分の子のしつけを他人に任すなど考えもできませ
んが。また、「小学校」という社会に出す以前に身につけさせておくべきことだとも
思います。
また、小学校時代がかならずしも「思考能力の無い時期」だとは思いません。時とし
て大人よりも真剣に物事を考えています。「子供」は「子供扱い」する事から生れる
ものだと思います。
また、細かな事ですが、大学教授はかならずしも「教える事」のエキスパートではあ
りません。学問的な「知識」はお持ちだと思いますが、この場合の知識と技術と経験
なら、なにも「先生」でなくとも、近所の大人たちのほうが豊富かもしれません。

> かなりオーバーな表現かもしれませんが、説明上の表現として戦略的に言って
> しまうと、重要なポストには、自分の家族も子どもも自分も捨てる覚悟、命が
> けで動く人間を配置するということです。

それこそ「親」なのではないかと思います。職業としての教師にそこまで求めるとな
ると、先生自体なり手がいなくなってしまうのではないでしょうか(ただ、本人の自
覚というレベルでは持っていて欲しい「覚悟」ですが)。

決して「先生」を擁護する気はありませんが、自分自身、今の行動規範に一番影響を
与えたのが何かと考えると、やはりそれは小学校時代の先生ではなく、身近にいた親
だったと思います(家のカミサンも「この親にしてこの子あり」といっておりました
が ^_^; )。

鈴木@タルカ




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