[BlueSky: 2001] Re:1982 少年犯罪


[From] Akifumi Murase [Date] Wed, 17 May 2000 16:30:56 +0900

邑瀬です。小宮さん、みなさん、こんにちは。

小宮さん:
--- 略失礼 ---
> 生きるのが当たり前、という価値観が当然のものとしてあると思います。そ
> ういう世界を小さいときから見ていて、本当に子供達は善悪という価値観を
> 持てるものなのでしょうか?

子供の価値観というものは、実は社会がどうだというのはあまり重要ではなくて、
(よほど精神的に早熟の子供は別として)ほとんどは親や先生の価値観が基にな
ると思います。つまり、子供が自分の目で見た世界をどう解釈するかというのは、
それまでの教育にかかっています。結論を言うと、指導する側がしっかりしてい
れば良いと言うことですね。ですので、

> 今の子供達はうすうすこの世は所
> 詮生存競争であり、強いものこそが正義であるということに気付いて(ある
> いは思い込んで)いるのではないでしょうか?

「この世は所詮生存競争」ということには気づくかもしれませんが、そこから
「強いものこそが正義」と解釈するかどうかについては、日頃の親や先生の言
葉にかかっていると思います。(親や先生が信頼されていることが前提です。)

>   特にバスハイジャックの事件を見て感じたことですが、今の子供達は幼
> い時から、就職するまで、あるいはもっと先までの一本の長いレールをひか
> れているような気がします。そして、一度でも失敗して、そこから一歩でも
> 踏み外すともう先がなくなって落ちこぼれということになってしまい、世を
> 恨む、ということになっているのではないでしょうか?

何度も言うようですが、これは親次第ですね。

> これは学歴偏重社会
> の欠陥だと思いますが、今のように技術が進んでいる世の中ではある程度
> しょうがないものなのかもしれません。親でさえも学歴主義の価値観にとら
> われている所があると思います。もっと、多様な価値観、ライフスタイルが
> 認められるような社会だと、生きるのも楽だと思うのですが。

学歴偏重が無くなるのは時間の問題でしょう。永久雇用、年功序列の日本型のシ
ステムでは世界とやっていけなくなりました。これからは、「どこを出た」とい
うのではなく「何ができる」というのが重要になりつつあります。レールに乗っ
ていれば良かったのがそうでなくなるのです。「生きるのも楽だ」というのはむ
しろ今までの方ではないでしょうか。成人してからの方が人生はずっと長いので
すよ。


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