[BlueSky: 1995] Re:1988 少年犯罪


[From] "一ノ瀬 威" [Date] Wed, 17 May 2000 00:45:35 +0900

一ノ瀬@尼崎市です。

後藤@帯畜大さん(#1988)<
 なぜ、ことさらに「殺人犯」の過多だけを論じるのでしょうか?

 理由は、私の身近の声を聞く限り、殺人事件に対する関心が圧倒的に高いからです。

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 殺人、という究極の犯罪に対する恐怖感が反射して、大人達は、

「何故撃ち殺さないんだ」
「少年法なんて廃止してしまえ!」
と、キレた発言をする。
 バスジャックが精神病院からの一時帰宅の間に引き起こされたことを知ると、

「きちがいなんか、鉄格子の中に閉じこめて、一生出さなければいいんだ」
と、またまたキレた事を言い出す。

「頭にきたから殺した」
というキレやすい少年と五十歩百歩。この親たちにして、この子たちあり。
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 私は、決して問題無しと考えているわけではありません。
 けれども、”激増する少年殺人事件”というありもしない幻を否定しないことには、みんな、冷静さを取り戻せないのではないでしょうか?

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大塚さん(#1984)<
 長谷川真理子さんには、進化とはなんだろうか(岩波書店)、雄と雌
の数をめぐる不思議(NTT出版)といった良くできた進化学の本があ
ります。最近は上記のような仕事の他に、生命表データの解析から戦前
に行われていた女性に対する差別が女性の死亡率を高めるほどであった
ことを明らかにしたりといった興味深い成果を挙げています。

 岩波の「科学」5月号に、長谷川先生の記事が出ているのに気付いて買ったのに、まだ読んでいません。忘れてた。
 長谷川真理子先生の本では、「科学の目 科学のこころ」(岩波新書)を、とても面白く読みました。
 科学的な内容だけでなく、文章もとても上手な方だと思いました。



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