[BlueSky: 1985] Re:1977 少年犯罪


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Tue, 16 May 2000 11:25:21 +0900

こんにちは、葛貫です。

森本さん:
>日常生活とはかけ離れたこととが出来るか、いろいろに
>頭の中を去来する非現実的な夢でしかなく、それが、
>何か一つに強く引かれたり、なんかのきっかけがあったり
>ということで、相当長期にわたって自分の中で落ち着いた
>しっくりした課題となって始めて現実のものとなっていく、
>そういう世の中でないとおかしくなると思います。
>とにかく、今はなんでも出来そうな気がすることが、
>こういった問題の原因ではという気がします。

同感です。

自分が抱いている「自分」のイメージ(佐藤さんが仰しゃる
「いつも今現在は理想ではない」ことを忘れがちな)と、
外部が評価し、規定してくる「自分」のギャップが大きいのかな、
とも思いました。

通常、現実の世界を生きて行く過程でおこる外部とのぶつかり
合いにより、セルフ・イメージを修正せざるを得なくなると思われ
るのですが、引き篭ることによりセルフ・イメージを固守する方向
へ進むと、変なことになってしまうのかもしれません。
外部から「君はこんなもんよ」と規定された「自分」が、自分の全
てになってしまうと、個人の持つ望みとか、生きている実感とかが
失われてしまいそうだし、両者の間でフィードバックが上手くなさ
れ、バランスがとれていればいいのかな、と思いました。

「何でもできそうな気がする」という言葉で思い出したのですが、
昔、弟が幼稚園生だった頃、友達がごく当たり前のように鉄棒に
座っているのを見て、自分もまねしておっこちて、顔面を打って
大けがをしたことがありました。
#しばらくの間彼は、自らの運動神経を思い知っている3人の
#姉達の憐憫の的になっていました。

逆なのですが、スキーをしたことのない先輩が、いきなり中級者
コースへリフトで上がってしまって、周囲の者たちは、そのまま
リフトで降りてくれることを望んだようですが、「こうなるはずだ」と
いう本人の物理学的解釈(?)通りに身体が動いたらしく、無事
に下まで滑り降りたという話を聞いたことがあります。

テレビ・ゲームをしている息子の様子を見ていると、ゲームの
キャラクターの飛んだり、跳ねたり、身をかわしたり等に合わせて、
身体が上下左右に揺れ動いていることがあります。
ゲームのキャラクターとすっかり一体化しているのんだと思うと、
集中してゲームをした直後に、自分の身体の能力を忘れて、でき
るつもりになって、高いところから飛び降りるとか、かわせもしない
くせに向かって行くとか、お馬鹿なことをしないでね、頼むから現実
との区別をつけて頂戴ね、と思います。
自分自身も何時間か集中してゲームをした後、頭と身体のつなが
りがちょっと変かも、と思ったことがあります。
イメージ・トレーニングが有効だとしても、身体がついて行かなけ
れば上手く行かないですよね。

イメージと現実の身体の関係、各々の脳が描き出している現実と
「真の現実」(客観性を追い求めても最終的に思い描くのは脳であ
るのだから、認識不可能?)の関係なんていうことを思い始めると、
何処から手をつけたらいいのかわからなくなってしまいます。

少年犯罪から大部話がズレてしまいました。

ではでは。



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