邑瀬です。
中澤さん：
> > 「癒す水・飲む水 - 世界の水と病気 -」(NHK出版) のことでしょうか。
> 「飲む」でなく「蝕む」ですね。ちなみに最近「からだに良い水悪い水」と
> 改題・増補改訂されて，小学館文庫に入りました。
そうです、「蝕む」ですね。
> http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/cgi-bin/bookres/20000307115142.html
> に書評を書いた通り，第二部は貴重な経験データからなっていていいのですが，
> 第一部は科学的根拠の薄い伝聞がたくさん入っていて眉唾物です。
私も同感です。文章自体もおもしろくないですね。
> しかしエリスリトールが入った清涼飲料をたくさん飲むと下痢をする
> のと同じように，吸収されない成分がたくさん入っていても下痢を
> する人はいますから，メカニズムに関しては真偽のほどはわかりません。
腸管内の浸透圧が高くなると、腸壁の方から管内へ逆に水分が奪われて下痢にな
ります。飲むものの溶質の濃度が高くかつ吸収が遅いほど、下痢しやすいと考え
られます。乳糖不耐症の人は乳糖を分解するための酵素が（足り）ないために、
腸内の浸透圧が高くなって（下がらずに）下痢を起こします。牛乳の浸透圧で下
痢をすると仮定すると、牛乳中の乳糖濃度は約4.5％、乳糖の分子量は342、酸化
カルシウムが56ですから、水中の酸化カルシウム濃度が約0.75％、すなわち硬度
7500程度で即下痢という計算になりますね。
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