[BlueSky: 1831] Re:1827 科学的正確さと価値判断 (re: 浄水器)


[From] tetsuya_yamamoto@petc.re.nsc.co.jp [Date] Fri, 21 Apr 2000 09:56:44 +0900



山本です。
いわおさんみなさん こんにちは


いわおさんの書かれた


> 「信じたい者は信じたらいい。自分は事実に基づいて正確な情報を提供した。
>判断は各自がする事だ。」というのは、伝統的な科学者的『中立』の立場です。
>しかし、たとえばアトピーの子供のために無理して高いお金を払って電磁水を
>使っている人に、それは多分無駄ですよ、と助言する義務は科学者にないのだ
>ろうか。

確かに義務はないと思いますが、
間違っている(もしくは正しい)と証明することは
科学者の仕事ではないかと思います。(といってもそう簡単にはできませんけど・・・
(笑))



> きのう読んでいた雑誌Science (Vol. 287 No. 5456 p.1188)に、環境保護活
>動に乗り出す生態学者達の話が載っていて、ちょうどそういうことを考えてい
>ました。科学者としての自分と環境保護活動家としての自分の間に明確な線を
>引かなければ科学の正確さに影響が出てしまう。発言する時は、ここまでは科
>学者、ここからは一人の市民としての価値判断、というふうに区別するように
>している、だけどマスコミなどはその区別を意識してくれない、など、いろい
>ろ考えさせられることが書いてありました。


↑よくわかります。
科学者だって人間ですからね、
それから、科学者という職業は思いこみ強くなければできない職業なんでしょうね。(
笑)
(ガリレオガリレイなんてたぶんそのいい例だと思います。)

と思いますので、
科学者が一般常識にとらわれなくても、良いようにも感じます。(←余談です)


ところで、磁化水なんですけど、
世間の噂、一般常識は少しおいといて
仮に、単純に信用するとしてもいろいろ疑問があります。
疑問点を整理すると、

磁化水を良いと主張している側の主張は

1.磁化により水のクラスターが小さくなる
2.小さいクラスターが体に、錆に効果がある。
3.磁化水を作るには磁気を通過させるとできる。


何ですけど、
疑問点、
1.クラスターってなーに?
水分子の集合体っていうけど・・・・

・もともと、水の状態でも分子はある程度は結びついているのであるが
 それがどのような塊として認識されるのでしょうか?

 (金属結晶での”粒”(粒界割れ等の”粒”)なのか?液体でもそのようなものが
 存在するのでしょうか???)

・結合力は分子間を結合させている分子間力か?
 (だったら変わりないようにも感じる。)
 (もしそうなら、奥玉さんが書かれている沸点の変化で証明できる???)

・クラスターの大きさで、他の成分が(金属分子原子などが)
 水分子の間に入らない様にできるのだろうか?
 (なんか違うような気がするのですが???)


2.クラスター成るものが体にいいのか?
・集合体の大きさが小さくなると活性化するのでしょうか?(そのメカニズムはいかに
??)

・活性化するのはどの部分だろう?(メカニズムはいかに??)

・クラスターがあると、金属反応(鐵の酸化反応)
 の反応速度が変化するのでしょうか?
 (触媒と理解すればいいのでしょうか???でも違うような気がする。
  触媒はその表面で・・・・(詳しくないので省略))

3.クラスターが磁気で小さくなるメカニズムは?
・磁気とは不思議なものでよくネオジのような強力な磁石
 にさわろうとすると少し皮膚がぴりぴりとすることが
 ごくごくたまーに(気のせいともいえる)があるのですが(←余談です)
 磁気にはその存在だけで物質の形状、性質を変化させる力
 はあるのでしょうか?
(磁場変化の影響だけなら電磁波の方がもっと作用するかのように思えますし・・・・)


・広告なんかで見るとすごく小さな磁石を用いて磁化水を作っているのですが
 だったら、ネオジなどの強力なものは放射能級の影響力があるのかなぁ???
           (半分ジョークです)と思ったりします。


どうにもふしぎでなりません。(でもおもしろそうな気がします)



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