[BlueSky: 1768] 食糧増産


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Fri, 14 Apr 2000 22:50:33 +0900

こんにちは、葛貫です。

横山さん:
>要するに生き物の大きさってそんなに簡単に変わる物ではないと思いますよ。
>ただ,こう言うイメージを作った原因の一つには,バイテクブームの時に
>「一粒でおにぎりになるような米を作るのも夢じゃなくなる」って吹聴した
>科学者の責任ってことも有るんですけどね。構造強度上の問題もあって物を
>相似形で大きさだけ大きくすることは特に困難です。

それほど極端に大きくなるわけではないのですが、養殖漁業の世界では、
染色体をいじって三倍体魚というものをつくろうとしています。
卵に圧力または温度刺激を与えて、三倍体化することにより、生殖しない
個体を作り、生殖に使うエネルギーを成長にまわしたり、産卵後死なず、
大きく成長するニジマス、アユ、ヒラメ、カキ等を各地の試験場で作出しよ
うとしています。更に、四倍体雌(XXXX)の卵(XX)と、ホルモン処理により
雄化した雌から得た精子(X)を掛け合わせ、三倍体雌(XXX)を生産する
試みも行われているようです。
まだ正常孵化魚少なく、大量生産には至らないようです。
こちらでは、三倍体個体が誤って自然生態系にでてしまった時の影響が
懸念されています。

水産資源の増大のために、波力発電をエネルギー源としたポンプで、
栄養リッチな深層の海水を組み上げ、一次生産をあげて、漁場をつくろう
という試みもあるようです。それを漁獲、消費して、廃棄物、排泄物により
沿岸の富栄養化を加速するより、既に富栄養化している水域の栄養塩を
上手に利用できないかな、とも思います。









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