[BlueSky: 1765] 遺伝子組換えのイメージ


[From] "Kaz. Yokoyama" [Date] Fri, 14 Apr 2000 17:15:20 +0900

和尚です。

小宮さんいつも有用な情報提供感謝しています。今回は一寸横道にそれ
てしまい恐縮です。タイトルを換えさせていただきました。こう言うのを
スレッド組換え・・・・?

小宮さん:
> そうですね、遺伝子組替えというのは研究されそうです。食料危機に
> 備えて1メートルくらいのイナゴとかでてきそうですね。

やっぱり遺伝子組換えのイメージってこうなりますかねぇ・・・・

子供のころ,何故猫は猫の大きさで,虎は虎の大きさなのか?と建具職人
してた親爺に聞いたら,何故か「学校が負担なら辞めても良いぞ」って
応えられてしまった(汗)。一方,大学に入った後で生物の教授に聞いたら,
「大きい猫が虎である」だって・・・・本当かなぁ

要するに生き物の大きさってそんなに簡単に変わる物ではないと思いますよ。
ただ,こう言うイメージを作った原因の一つには,バイテクブームの時に
「一粒でおにぎりになるような米を作るのも夢じゃなくなる」って吹聴した
科学者の責任ってことも有るんですけどね。構造強度上の問題もあって物を
相似形で大きさだけ大きくすることは特に困難です。

ゴジラ映画ではしばしばゴキブリ型人間なんて出てきましたけどね(ゴジラ
・ガメラファン)

関連情報ですが,
最近,主に農水省の関係者から遺伝子組み換え作物に関する本が出ました。
実際の開発者が彼らなりの苦悩が素直に表現されていて真面目な本だと思います。
タイトルは「ぜひ知っておきたい,遺伝子組換え農作物」です。別に洗脳本
じゃないけれど,反対派にチクられて「買ってはいけない・・・」に載せら
れないうちに読んどくのも内容を冷静に判断するための手かな。

前半は「遺伝子組換え農産物への危惧に答えて」というQ&Aが26,
後半は,農業,食料生産の現状,技術面のフォローなど,個人的には
丁寧に書かれていると思います。

日野明寛(現農水省 食品総合研究所 分子機能開発研究室長)編著で幸書房
から1800円です。
興味の有るかたは読み易そうな本なので,マスコミ的イメージとは別に読んで
見られることをお勧めします。

案ずるより「読む」が康しってかぁ>葛貫さん

和尚も来月地元の病院で栄養士さんのグループにたのまれて遺伝子組換え問題
に関するセミナーをやりますが,テキストの一つにする予定です。

では
横山 和尚/DGC総研


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