一ノ瀬(尼崎市)です。
澤口@大崎さんと伊東さんのやりとりを読ませていただきましたが、全然議論が
咬み合っていないと感じたのは、私だけでしょうか?
澤口さんは、総合的に見て「放射性物質の放出も含めて、環境負荷の総量は石
炭・石油の方が圧倒的に大きい」(#1705)と指摘しておられます。
それに対する伊東さんの指摘;
http://www.kyoto-seika.ac.jp/newdi/kankyo/maga/magazin40.htm
http://www.jca.apc.org/gensuikin/jadugoda/jadugoda-j.html
は、反論になっていないのではないかと思います。
ウラン鉱山が「本質的に」こういう問題を抱えていると言う話ならいざ知らず、
紹介された例は、単に、取るべき対策を取らなかった”悪質な業者が居た”とい
う話でしかありません。
本質論から離れて、このように個別業者の無法を持ち出して、それが全てで有
るかの如く論ずるのは、真面目に操業している鉱山経営者に対して、大変に失礼
ではないでしょうか?
なにより、エネルギー技術の優劣を正しく判断することは出来ません。
伊東さんの論法を無制限に用いると、石油、石炭、天然ガス、どころか、葛貫
さんが期待しておられた、
<自然エネルギーや、廃棄物から得たメタン、メタノール等を利用した発電技術
>(#1704)
すら、「使えない」という結論になってしまいます。
(廃棄物からメタン、エタノール、といっても、その廃棄物の処置をちゃんとし
なければ、大変な環境汚染が起こる。太陽電池や風力発電器にしても、これらは
ハイテク製品。生産に伴っては、適正に処分され無ければならない、有害廃棄物
が発生する。)
やはり、その技術の本質を見つめて議論すべきだと思います。
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なお、http://www.kyoto-seika.ac.jp/newdi/kankyo/maga/magazin40.htm
に、「ウランは食物連鎖で濃縮するから、どんなに低濃度でも危険だ」という意
味の記述がありましたが、あまりに非科学的なので、情けなくなってしまいまし
た。
微量ならば、ウランは海水にも含まれています。
食物連鎖で濃縮されると言うのならば、カツオやイルカを捕まえれば、そこか
ら思う存分ウランその他の有用元素が取り出せるということになる。日本の資源
問題解決!?
そんな馬鹿なこと、あるわけがない。
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