[BlueSky: 1651] Re:1647 中山間地農業


[From] "Kikuhiko Mizusaki" [Date] Tue, 4 Apr 2000 23:56:53 +0900

水崎@浦和市です。
澤口@大崎さん、こんにちわ。

>、「ちょこっ と仕事させてもらう」という発想が他の職業でなく農業には気軽に発

> できるのは、
> ・何となく農家に親近感がある
> ・農家の仕事は素人でも構えずに手が出せる
> のどちらでしょうね。このことは生徒さんにも考えていただきたいと思います。

それでも素人の浅はかさで、何か出来ることはないかと思ってしまいます。
確かに、都会からの不安定な労働力を当てには出来ませんし、
旅行代理店の企画する農業・林業体験ツアーは、観光気分で来る輩の
受け入れ準備が大変でしょうし、他の目的があればまだしも
あまり気乗りのする作業ではないと思います。

> 農家の土地に対する思いは山間部の耕作放棄地とはいえ、都会のサラ地とは違い
> ます。ほとんど人生と一体化していますからねぇ。金銭的な価値だけではない
> のですよ。
> 自然のものは自然にかえすのもよろしいのではないかと。進化論に赤の女王仮説
> というものがありますが、農業も同じです。平地での増産競争があって始めて山
> 間地利用に目的が与えられるのであって、自立的に土地を維持できる望みがなけ
> れば、佐渡のトキみたいに小屋に飼われて哀れまれるよりは、草木や動物に喜ん
> でもらうのがまだましでしょう。
> わたしは山奥にひいじいさんの代に開墾した田を持っていますが、そこは今水芭
> 蕉畑(畑じゃないか)になりつつあります。田をやっているときは少なかった、
> とんぼやどじょう、たにしが増えて来ています。超山奥(何しろ、田の中に山椒
> 魚がいる)ですから、除草剤と殺虫剤の多量散布なしでは耕作地を維持できてい
> なかったわけですが、現在の状態を荒れたとみるか、豊になったとみるか。

農村に対する思いは、都会人にとっても何か特別な物があるような気がします。
今週末から明治神宮で開催される、東京ガーデニングショウにおいて展示される
ガーデンプランにおいても里山、田舎の風景がいかに多いことか。
確かに、都会人のノスタルジーに引きずられる必要はないと思いますが、
これを、無視もしないで欲しいと思います。
例えば、山林、水田の公益的機能を評価し、
維持しようとする良いきっかけになればと思いますが、如何でしょうか?

それと、私も都会に近いところで生活しているため、
農体験をさせてやることが出来ません。
実際に、水田で裸足になり田植えをし、土の感覚を覚えること、
稲刈り、脱穀して、籾殻がイガイガすることを感じること、
とても大切だと思います。
たまに、蛭に食いつかれることも、大切な経験だと思います。
バーチャルなゲームや、教科書の中からはとても感じられない事です。
こんな事から、少しづつ安定した情緒が育まれるのではないでしょうか?

ポケットピカチュウを子供が大事に飼っていますが、糞をしません。
この間、近所の犬と遊んでいて、犬が糞をしたことに驚いていました。
親は、驚かれたことに驚き、何とか手を打たねばと焦っています。




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