[BlueSky: 1600] Re:1599 特許


[From] Akifumi Murase [Date] Wed, 29 Mar 2000 11:17:36 +0900

邑瀬です。伊藤さん、コメントありがとうございます。

ムラセ:
> ---中略---
> >これは ML というメディアの欠点ですが、良いアイデアを出したら誰かが流用
> >するかもしれないという心配があります。特許を取られたら身動きが取れなく
> >なります。逆に、有用なアイデアでも特許が絡んでいたり、企業秘密だったり
> >して発言できず、当たり障りのない程度の議論になることもあり得ます。
> >ML や WEB は「公」という解釈が成り立つならば、投稿した時点で「公表」と
> >いうことになり、特許対象にはならないのですが。

伊東さん:
> 十分公として扱えると思います。
>
> 発明MLでは、権利を確実に確保したい人は出願後に投稿して下さい、
> とWelcomeメールに記されていました。

これは、特許取得を前提にした側の意見だと思うのですが。つまり、「投稿す
ると第三者に取られたり、特許庁から「新規制なし」と判断されたりするかも
知れないので、出願するまでは念のためにできるだけ口外するのを控えた方が
いい。」という意味です。(弁理士の人に聞いてもたぶん同じ答えが返ってく
ると思います。)少なくとも ML は、「私」と「公」の間のグレーゾーンにあ
るのではないでしょうか。何か公の規定があればいいのですが。

大塚さん:
> どうも企業主導のものは短期で投資を取り戻し利益を上げる
> 事をねらったものが多い気がして気に入りませんが。育種は公的な機関
> で行ってその成果を農業者に無償(開発経費の回収を目的としない価格)
> で提供するのがよいと私は思います。

育種に限らず、社会全体に有用な技術やアイデアは公的機関やNPOが権利を所
有できないものかと思います。喩えて言うならば、「おばあさん(おじいさん)
に席を譲るために、先に座っておく」ようなものです。有用な技術なのに、特
定の会社が特許をもっていて、広く利用されないということは避けたいですね。


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