[BlueSky: 1535] Re:152 9  遺伝子操作と農薬 :多様性?


[From] "一ノ瀬 威" [Date] Wed, 15 Mar 2000 00:53:36 +0900

一ノ瀬(尼崎市)です。

葛貫さん<
 このような言い方をされると、一ノ瀬さんが予め持っていらっしゃる結論に
向かって、誘導尋問にあっているような気がしてしまうのですが・・・・・・

 さぞや不快に感じておられることでしょう。
 それは分かっているのですが、実は私としても、葛貫さんの主張が理解でき
ずに、毎夜パソコンの前で呻吟しています。

 非GM作物であってもリスクはゼロでないとの認識を、葛貫さんは持ってお
られる以上、非GM作物とGM作物との間のリスク比較、或いは環境負荷比較
を行う方向で議論を進めなければ、平行線しか描けないだろうと、私は判断し
ています。

 そういう私から見ると、#1523の多様性に関する議論は、GMと非GMの優
劣を明らかにするような内容を含んでいるとは思われないのです。

 葛貫さんとはかなり意見を交換してきましたから、なお、議論がかみ合わな
いとなると、これは考え方の根本的な違いに原因があるのかも知れません。
 これ以上の議論は、難しいのかな???

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 なお、<GM導入の具体的なメリット>についてですが、私は、農薬使用量
の削減に注目しています。

 現在の農薬は、十分に毒性の低いものとなっているはずですが、それでも、
人体への悪影響はゼロとは言えません。
 GM作物は、この面のリスクや環境負荷を、更に低減させられる可能性があ
るという点に、魅力を感じます。

 ただし、「現在の農薬の毒性は必要十分以上に下がっているという」立場に
立った場合、GM作物の使用は、(科学に付きものの)予測不能のリスクを新
たに背負い込む事を意味するので、好ましくないことになります。

 実際は、どちらが正しいのか、今の私には判断しかねますが。



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