[BlueSky: 1530] Re:1527 3  遺伝子操作と農薬 :多様性?


[From] Shigeru Hoshino [Date] Tue, 14 Mar 2000 12:03:30 +0900

みなさんこんにちは
書き放しでごめんなさい。
論点からかなりずれた方向に行っているような気がしますが・・。

一ノ瀬 威 さんは書きました:
>一ノ瀬(尼崎市)です。
>
>葛貫さん<
> GM食品と農薬の使用を巡るディベートが始まる前から、良く見て、ましな方を
>選ぶしかないだろうと【1259】にも書きました。
>>
>#1259まで戻らずとも、#1485でも、葛貫さんは同様の発言しておられます。
> ただし、言葉だけで、GMと農薬使用を相対比較した観点からの議論を聞くこと
>は出来ませんでした。
> 実質の伴わない言葉など、無意味だと思うのですが、、、、
>
>葛貫さん<
> GM食品の種子は、琵琶湖産アユ種苗のような危険性を孕んでいないでしょうか。
>>
> 孕んでいると思います。
> ただし、それは、GMというよりは、農業そのものに本質的な問題点です。
>
>「旨い米」ブームで、コシヒカリの作付け面積は増え続けてきましたが、これも、
>種の多様性を減じているという点では、何等差異はありません。

 コシヒカリの栽培面積はたしかに増加しましたが、コシヒカリを例に種多様性の
問題を論じるのは無理がありのではないでしょうか。どの品種も種はイネなので。

> なによりも、農業そのものが、在来の野生種を駆逐し、ごく一部の種のみを繁栄
>させる行為です。
 
 農業が生み出す環境にはぐくまれた生態系が存在します。農薬や除草剤の散布が行
われる以前の田畑にはたくさんの生物が暮らしていました。タガメやどじょう、ゲン
ゴロウなどがいたことはよく言われることです。一概に農業生態系は単純な系だとは
論じ得ないとおもいます。

>
> 逆に、Btトウモロコシについて言えば、Btトウモロコシに一部通常トウモロコ
>シを混ぜて作付けする必要があるということですから、この場合は、却って種の多様
>性を増しているとすら言えます。(ちなみに、害虫の遺伝的多様性も増している)
>

 Btトウモロコシは、トウモロコシに分類してもよいのでしょうか。Btトウモロコ
シは形態的には分類されると思いますが、DNAレベルでは別種ではないでしょうか。
 一ノ瀬さんは種多様性の意味を誤用されているような感じがします。
こう思うのは私だけでしょうか。どう思いますか須加さん?

広島県立農業技術センター
                       環境研究部 星野 滋
                       739-0151東広島市八本松町原6869
                       TEL 0824-29-0521
                       FAX 0824-29-0551                       

hoshino@arc.pref.hiroshima.jp


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