[BlueSky: 1498] Re:1492 ディーゼルの可能性


[From] "Kikuhiko Mizusaki" [Date] Fri, 10 Mar 2000 00:36:09 +0900

浦和在住の水崎です。
MLの皆さん、こんにちわ。

ディーゼルエンジンのお話に、しゃしゃり出てきました。

このエンジン、元はと言えば石炭を燃料にしようと考えた結果出来た物だそうです。
石炭をつぶして微粉末にしてガソリンの代用にしようとしたようです。

圧縮比が非常に高く、燃料消費効率がガソリンエンジンに比べ大変良いのが特徴で
す。欧州ではジーゼルエンジンは、ガソリンよりも環境負荷が小さいと評価を得てい
ます。
点火系の余分な構造が無いので非常にシンプルで、丈夫で低速でのトルクが大きいの
で作業機械などに使われます。

デメリットは、シリンダー内で爆発せず、ゆっくり燃焼してゆくので高回転で運転で
きません。高回転まで廻らないので、馬力もありません。
ちなみにトルクと馬力は、次のような関係があります。
馬力=軸トルク×回転数/716

また高圧縮のため、振動が激しく、さらに吸気に水が入ると一気に蒸気となり、ガソ
リンエンジンよりひどく壊れます。
だから、川に4輪駆動車で入って、エンジンをダメにする話をよく聞きます。
車は、自業自得でしょうが、川をオイルまみれにしないで、、

さて、日本においてディーゼルエンジンの燃料である軽油は政策的に安価に設定され
ています。さらに排気ガス規制は運輸団体からの圧力によって何も規制されていませ
ん。つい最近までディーゼルエンジンを積んだ車両は、車体の大きさで自動車税が決
まっていました。それで、排気量の大きい車体の小さい4輪駆動車が流行ったりしま
した。これは、その後税制度が変わって中古車市場を乱したりもしましたが、、、
現在、世論の高まりの中で政府はやっとディーゼルエンジンに対する排気ガス規制を
始めました。しかし、車を製造する業界、使用する業界からの反発が相当にあるよう
です。一部には、エンジンを少しだけ改造して、液化天然ガスを燃料にした物を製
造、使用する会社もぽつぽつ出始めました。
しかし、企業が研究を怠って法規制を甘くしては、結局ツケが後で大きくなって廻っ
てくるだけです。
ここは、しっかり有権者として政府の動きを見つめていこうと思います。
しかし、石原都知事は、スタンドプレーが好きなのでしょうか?
それとも、あれが都民の支持する政治の有り様なのでしょうか?
基本的には、肯定するのですがもう一つ手放しで拍手出来ません。
眉に唾して、こちらもしっかり見ていないと、、、、





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