[BlueSky: 1464] Re:1453 遺伝子操作と農薬


[From] "Yamazaki Tetsuo" [Date] Sun, 5 Mar 2000 13:19:48 +0900

須加さん、中澤さん、葛貫さん、小宮さん、ムラセさん、皆さん
こんにちは、山崎です。

須加さん:
このホームページ、今入口だけちょっとのぞいてきました。
ここであつかっているのは遺伝子操作一般ではなくて遺伝子操作された「食品」
の問題のようですね(ちがうのかな)。

その通りです。

須加さん:
上記のホームページの主張の基調は、
「自然の状態でないものは悪である。」でも
「危険だと証明されないものは安全」でもなく、
「公正な基準にもとづいて安全といえない科学・技術の利用はひかえるべき」
だと思ったのですがちがうのかな。

そうですね。僕は「遺伝子組み替え食品は危険かもしれない。」と受け取りました。
なので、必要じゃなければやめとこうよ。がいまの僕の意見です。必要なのでしょう
か?

須加さん:
新しい科学と技術を利用するにあたっては、それが
・地球の生態学的状況をこれ以上悪化させず、持続可能な発展と長期的に両立
 するものでなくてはならない。
・地球上のひとびとの健康をおびやかすものであってはならない。
・南の国々の社会的経済的状況を悪化させるものであってはならない。
・人間のニーズに大きく寄与するものでなくてはならない。
という基準をもうけているようです。

遺伝子組み替え食品を導入することによって、上から3つ目までは悪い方向に進む
可能性が多分にあると思います。食べるということは生活の基礎です。それを、一部

バイオ企業が操るようなことになったら、とかんがえると恐ろしいです。
飽食の時代、自給自足は極端ですが、少なくとも自分が食べているものがどのように
作られて
いるのかは分かるようなやりかたでないと、持続可能にはなり得ない気がします。

葛貫さん:
世界の肥満で苦労している人口と、飢え苦しんでいる人口が同じになったという話

はここにありました
As 1.2bn go hungry, as many over-eat
http://www.smh.com.au/news/0001/18/text/world10.html

ムラセさん:
1.食品としての安全性
導入したい遺伝子がどこに入るかわからないので、予期せぬ物ができるかもし
れないというのは、確かに今までの育種と違う点です。しかしながら、予期せ
ぬものができて、しかもそれが有害である確率は非常に低いと思われます。

どうして確率が低くなるんでしょうか、少し詳しく説明していただけませんか?

ムラセさん:
GMを反対する意見の多くは、遺伝子操作という「よく分からない物」を敬遠す
る本能からきているように思います。

僕もその本能から敬遠してるのだと思います。ただ、「よく分からない物」
だからこそ一部の関係者の間で話しが進んでいくのはやはり不安です。
また、なんとなく慣れて分かった気になってしまうのはもっと恐いです。
この不安を取り除いていくことも、とても大切だと思います。

須加さん:
「安全」も「悪」も人間を基準にしないと考えられないと思うのですがどうで
しょう。地球環境や自然のことを考えるのも人間のためだ、人間が自然界から
生まれてきたことを思うのもそのためだ、と僕はわりきっているのですが。

確かに人間のため技術です。でも、僕はその割り切りができてないんだと思います。
なぜなら、科学・技術がいくら人類に貢献することを掲げていても、そのほかの要因
によって人類を脅かしている例は山のようにあるからです。
核にしてもそうですし、食料問題にしてもそうです。
その点、いい加減な言い方ですが、自然により近い状態で人類があれば・・・
自然と共生できれば・・・。このほうが僕にはすわりがいいんですが。
またひっかけてしまったでしょうか。

皆さんからの情報やご意見を頂き少しだけ一般的に近づけたと思います。
これからもよろしくお願いします。


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