[BlueSky: 1276] Re:1272 情報の整理


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Sat, 15 Jan 2000 16:48:18 +0900

こんにちは、葛貫です。

水野さん、情報ボランティアのページ、読ませていただきました。

今、いくつかのMLに参加したり、掲示板、メールマガジン等を拝見さ
せていただいたりして、情報ボランティア活動が一般に浸透しつつある
ことを実感しています。そして、HP、ML、掲示板の開設、MMの発行等
の無料サービスを提供してくれるところも増えており、現実に集う場を持
たなくても、「本」というかたちを取らなくても、個人で情報を発信したり、
収集したりできる環境が整い、更に、水野さんが仰しゃるように、全分野の
学術情報がオンラインで利用できるようになると、現在の専門家社会の在
り方は、変化せざるをえなくなると思われます。

>私は、これは、「学者」(いえ、誰でも)自身が、出来るようにならないと
>いけないと思います。いわゆるコミュニケーション能力、というわけですね。
>市民の問題が解決できない学問なんて、やっぱりどこかおかしい、と思う
>わけです。

昨年の4月に、科学MLで「市民と科学」、「科学警察とか」という話題が
でたことがありました。システムが円滑な運営や全体の利益を考える時、
科学は無駄のない合理的な判断を下してくれるけれど、それは個人が
感じたり、求めている心地好さ等の「質」とは違う次元にあるものかもし
れません。ヒトの文化の中に、科学・技術をどのように位置付けるかと
いうことも、学者、市民が一緒に考えなおした方が良いのだと思います。
(識さんが【874】で言及していらした自己家畜化関係するかもしれません。)

科学技術はヒトが主体的に利用するもので、振り回されたり、それを楯に誰か
/何かに利用されるのは、御免蒙りたいと思います。
経済、政治的な思惑と結び付きがちな科学・技術の進展と、個々人の意識や
意志の掛け橋としても、情報ボランティアが有効に機能してくれることを望みます。



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