左巻健男です。
ご存知だと思いますが、共同通信配信で、国連の人口動態推計の
概要が報じられています。
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年60万人移民受け入れ必要=日本、労働力急減で
2000-01-12 10:54
【ニューヨーク11日共同】先進各国の移民受け入れ問題に初め
て焦点を当てた国連の人口動態推計の概要が11日までにまとまり、
日本は急速に減少する労働力人口(15−64歳)を維持するため、
今後50年間にわたって毎年約60万人以上の移民受け入れが必要
との衝撃的な結果が示された。同推計は国連経済社会局が日本、米
国、英国など8カ国の総人口、労働力人口など2050年までを予
測、一定時期の水準を維持するため受け入れる移民数の累計と、毎
年ごとの集計をはじき出した。最終結果は3月末に発表される。
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わが日本民族が減少しても、貿易や資本の自由化に伴って世界的
に労働の自由化がおこり、貧しい人口増大国から移民がどんどん入
ってきて今の米国のようになっていくのでしょう。それはそれで活
力ある日本になりそうな気がします。
現在、文部省が「国際化」とか「生きる力」を叫んでいるのは日
本人が欧米に出ていくというのではなく、多量の移民流入の中でう
まく生きていける人間をつくろうとしているのではないでしょうか。
日本が少子化に向かっているのは、水野さん@京都女大 の
>ちなみに、私が常識的だと思ってきた理解は、教育費の問題(塾の
>問題などで、教育には異常にお金がかかるようになっていること)、
>自由時間の問題(子供が1人増えるごとに、自由時間は数年間「ロス」)、
>さらに、雇用機会の増加があったため女性の自己実現にとって働くことが
>重要な要素になってきて、それが子供2人以上では、仕事の継続が困難、
>などの理由、これは、一般によく言われていることだと思いますが、私は
>これまで、その通りかもしれないと思ってきました。
だと、ぼくも思います。
現在出生率が高い国では、多くの人が経済的な条件がとても悪く、
たくさん子どもをつくることがそのファミリーを支え、親の老後を
支えることになっています。わが国も半世紀ほど前まではそうだっ
たですね。
経済的に余裕ができることと「自己実現」とはかなりパラレルな
面があると思います。
■左巻健男(SAMAKI TAKEO)
■東京大学教育学部附属中・高等学校:化学・理科
■〒164-8654中野区南台1-15-1 電話 03-5351-9050(代)
■電話 03-5351-9659(教官室) FAX 03-3377-3415
■E-MAIL:samaki@hs.p.u-tokyo.ac.jp
■法政大学工学部兼任講師(理科教育)
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