[BlueSky: 1255] Re:1241 少子化問題・人口減少


[From] "SUKA, Takeshi" [Date] Wed, 12 Jan 2000 18:15:58 +0900

細谷さん、こまばやしさん、和尚さん、佐川さん、みなさん
   須賀です。おひさしぶりです。

細谷さん(1248):
> > 多分今の若者には,日本の人口がちょっとぐらい減ったっていいじゃん,っ
> > て思っている人は多いと思います。
>
こまばやしさん(1254):
> おそらく、「今の若者」な世代です。

あ〜、僕も「今の若者」な世代だなあ。子どもいないし。
でも、子どもを育てる環境を考える前に、相手がみつからないんだよな。
    (これは僕だけの問題かも。)
        こういうのも「共感能力の欠如」のせいかな。
         ・・・逆に「共感能力過多」のせい?

和尚さん(1241):
> 子供の未来を心配する前に自分の生き様を心配しろと言ってやりたいです。

はい、心配です(泣)。

こまばやしさん(1254):
> 「あの森にはたくさんの鹿がいましたが、増えすぎてしまったので食料がなく
> なり、結局はもとの数に戻りました」みたいな話が小学生だか中学生の時の教
> 科書にあったような気がするのですが、「人口減少問題」もそれと同じような
> ものというわけにはいかないのでしょうか?

とても大きくいうと、共通の面がないとはいえないけど、簡単に同じような
ものとはいいにくい気がします。食料がなくなって鹿の数がもとにもどるの
は、子どもの数を意図的にへらすというより、餓死してしまうということを
この話ではイメージしているわけですよね。同じ人口減少でも、ひとびとが
意識的に産まない選択をしたのか、不本意ながらたくさん死んでしまうのか
で、「いいじゃん」といえるかどうかはちがってきますよね。

人口の増加で食料が足りなくなり、社会に破局がおこってたくさんの餓死者
がでるというと、未来の暗い予想、というイメージがあるかもしれませんが、
そういうことはすでにおきています。1980年代にアフリカで旱魃がおこった
ときには大量の餓死者がでました。こういう破局は、地球規模である日突然
おこるというより、局地的にいろいろなところでまずおこってくるというの
がわたしの理解です。(ちがってたら訂正してください。>専門家の方)

こまばやしさん(1254):
> > 外国人移住者との文化的摩擦は避けられないものだけど,上手く理解しあえ
> > ればいいのではないでしょうか。

わたしもそう思いたいです。もし自分の子どもを産まないのなら、ほかの
こどもたち(外国人移住者のこどもたちをふくむ)をそだてる手伝いを
しよう。というか、そう素直に思える自分や社会環境をつくれないかな、
なんてふと思ったりします。

佐川さん(1253):
> ですから、どんな国家政策を採ろうが、若い夫婦(女性だけではない)の
> 利害と一致する部分がなければ、まず失敗するでしょう。

そうですね。こういう面で完璧な国家政策なんてありえないと思います
(あったらこわい)。でも、そういう面を考えてできる努力はしてほしいし、
そのためにわたしたちにできることは何かを考えたいな、とは思います。

Takeshi SUKA
Nagano Nature Conservation Research Institute (NACRI)
E-mail: suka@nacri.pref.nagano.jp


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