[BlueSky: 1143] Re:1136 福岡産廃処分場死亡事故に関して


[From] "Yoshiyuki Aizawa" [Date] Fri, 26 Nov 1999 01:39:10 +0900

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相澤@水処理屋です。

佐川さんのおっしゃるように、水中の硫黄化合物を利用して生育する微生物群の仕
業である可能性もあると思います.これらは嫌気条件下を好むので、密閉系なら水槽
内で生育すると思います.ただ、このような高濃度になるのか、そのあたりの反応平
衡等は詳しく知りません.優先的に生育するためには、それなりにたくさんの”え
さ”も必要でしょう。

廃棄物を埋める場合は自治体から許可を受ける必要がありますが,全て認可を受け
たものだけを埋めているのでしょうか? どこへももって行けないような有害物質
は、かつてコンクリート固化の上、海洋投棄されていたそうですが、現在では国際的
な反発により、そういう例は少ないそうです.となれば産廃がよく捨てられる土地に
不法投棄されていることはありうると思います。第一コストが安上がりですし。その
際、化学薬品を使っている可能性があるといいます.例えば,六価クロムは不溶性に
なりにくいですが,硫酸バリウムを加えると溶出しなくなります。
今回の硫化水素が不法投棄したなにか、あるいは化学薬品が原因かもしれません.
詳しい状況がわからないので,可能性にすぎません。いずれにせよ、人が二人も死
亡した事故ですし、今後の動向が気になるところです.


>6.今後の行動
>来週から継続的に、周辺の川の水の目視調査、生物調査、
>pHなどの非常に簡単な化学調査を行い、
>川に沿って水系的なデータを蓄積していきたいと思っています。
>底質の色や水生動物、パックテストなど、素人にも可能な
>簡単にできる調査法がありましたら、やり方の詳しいことや
>いろいろ教えていただきたいと思います。

>環境調査をはじめ、各種調査に関わったことのあるかた、
>何かしら関係しそうな知識や情報を持っているかた、
>どのような情報でもかまいません。
>レスをお願いします。

生態系や人体に影響を与えうる要素を簡単にはかる方法をいくつか思いつきまし
た.ちなみに、私はこの手の分析の専門ではありません。念のため.

1.汚染の考えられる水域と、考えられない水域の水を採取し、その水を熱する
か、自然蒸発させて,濃縮する。その水で水生生物(金魚とか)を何匹か飼い、比較
する。毒性のある物質が含まれていれば,その動物に何らかの影響を与えるはず。工
場の排水処理水に魚を飼い,水質のモニターをしているところがありますが、そこか
ら思いつきました.

2.毛色は違いますが,有機汚染を調べるなら,河川中の汚染指標生物を調べてみ
るのもいいでしょう.

3.汚染の進んだ河川では、大雨の降っているときに洗剤含量(LAS量)などが普段
の10倍ぐらいになるといいます.川底の底泥に吸着した洗剤がまきあげられ,河川
水中に流れ出すためです。洗剤以外にも、CdやPbなどの重金属も吸着しているいま
す.機材があるなら、これらをこそぎ落としてキレート滴定をするというのはどうで
しょう.また、1.に適用するという手もあります.重金属は、電気陰性度の高いも
のほど生体内のアミノ基などと強く結合するため,障害も引き起こしやすくなりま
す.

4.発ガン性を調べるならば、Ames法という試験方法があります.ただし、特別な
機材等は必要です.ある細菌を試料を含む培地に培養し、突然変異をおこしたコロ
ニー数を拾うというものです。食品の発ガン性を簡易的に調べるときなどに用いられ
ます.よすけさんのほかの研究室などにこのような試験ができるところはありません
か?

以上思いつきで、半ば楽しんで記してしまいましたが,ご参考になれば幸いです.
河川水だけでなく、井戸水や土壌なども調べてみるといいかもしれませんね.



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