[BlueSky: 1134] Re:1133 被曝の危険度


[From] Kazuhiko Matsuo [Date] Tue, 23 Nov 1999 03:53:33 -0400

松尾@DCです。

> > それに、作業員の線量計では内部被曝を計測できません。人工放射性物質は、
> > 自然界の放射性物質にくらべて生物の体内に蓄積する性質が強いそうです(全
> > 部が全部というわけではないが)。
> これって、どういう根拠からでしょうか?
> 人工放射性物質も自然界の放射性物質も、
> 放射性物質としての性質は同じだと思っていました。
> 人工放射性物質には、化学的に体内に蓄積する性質が強いものが存在する、
> と言う意味でしょうか?
>
例えば、放射性ヨウ素を例に挙げると
自然界に存在する放射性ヨウ素は、割合も少なく人体にもほとんど影響はないが
人工的に作られた、放射性ヨウ素は、量も割合も多く人体に入ると
大きな影響を受ける。。と言う意味では?
人工放射性物質も自然界の放射性物質も、物が同じであれば
放射性物質としての性質は同じだと思います。
ただ、放射性物質の割合が違うので、生体に対する影響は全く違う物になると思います。

> > どの程度なら安全か。という議論の前に忘れてほしくないのは、原発をやって
> > なければそんな心配をする必要がない、ということです。ちょっと程度なら大
> > 丈夫だろ!という考え方が、化学物質過敏症、環境ホルモンなど最近話題の問
> > 題を引き起こしてるように思います。
> 上記意見には賛成です。
> 確かにいろんな文献を読むと、放射線に対する恐怖は過剰すぎるかな、と思います。
> でも、過去から現在問題になっている様々な環境問題を考えると、
> むしろ、これらの問題に鈍感すぎたのではないか、と思います。
> 自然の枠組みをはみだしての生産活動に、人はもっと謙虚になるべきであり、
> 20世紀の科学はそのことを私たちに教えてくれているのではないでしょうか?
原発をやってなければそんな心配をする必要が無いというのには反対です。

今の世の中、まわりを見渡せばあちこちに放射性物質はあります。
研究(特にバイオ関係)、病気の治療や診断用、非破壊検査、食品への照射
昔の自発光性の夜光塗料や、煙検知器、グロー球・・・今はどうだか知りませんけど
放射線は目に見えないだけに、過剰反応するぐらいでちょうど良いような気がします。
そして、ちゃんとした知識をみんな持つのが理想ですね。

1シーベルトの被爆による癌のリスクの話しが出ていたと思いますけど
一回被爆の場合
睾丸の一過性不妊のしきい線量は0.15シーベルト
水晶体混濁のしきい線量は0.5〜2.0シーベルト
造血能低下のしきい線量は0.5シーベルトだそうです。

私は、あびる必要が無いならば、たとえ0.1ミリシーベルトの胸部レントゲン撮影でも
受けたくはないですねぇ〜(^-^)

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Kazuhiko Matsuo
kzm@bh.mbn.or.jp


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