[BlueSky: 1039] Re:1025 : 臨界事故 - 原子力発電のコスト -


[From] yuichiro [Date] Sun, 24 Oct 1999 06:32:48 +0900

こんにちは、兵庫の小宮です。

大塚さんwrote;
>  とりとめがなくなってきましたが、今回の事故とその後の状況を見て
> 思ったことは、
>  実効性のある監視システムの構築を含むシステムの抜本的な再構築を
> し、リスク(「絶対安全」等と言うことはありえないので)をオープン
> にして、それら(廃棄物の管理も含む)のコストを電気の利用者が負担
> するようにすべきだ ということです。
>  その結果、原子力は割に合わないということになれば今後は原発はや
> める方向へと進めればよいのではないでしょうか

昨日のどこかのラジオで、「日本の原子力のシステムは、従業員が
ミスをしないことを前提として作られている。人間とはミスをする
ものだ。アメリカの原子力システムは、ミスが起こっても事故が起
こらないようになっている。」という言葉が流れていました。政府
も、今度の事故で、国内の原発の安全管理体制を大幅に見直す必要
があるでしょうね。

今回の事故で、原発は廃止すべきだ、という話も大分出ていると思
いますが、現実としては、地球温暖化の原因になる火力発電にはこ
れ以上頼ることができない、という理由で、原発の廃止は難しいで
しょう。他のクリーンな循環型のエネルギーシステムが軌道にのる
までは、原子力エネルギーは重要なエネルギー源として、なくては
ならないものだと思います。政府も原発を減らした分のエネルギー
の確保ができず、危険であることは承知で仕方がなく使っていると
ころがあるかもしれません。

それでは国内での消費エネルギーを下げればいい、となるのですが、
今のように不況で、経済の再活性化が望まれている時に、強制的な規制
もできないでしょう。また、生活に必要不可欠な公共料金の値上げは、
低所得層の人達には大きなダメージとなり、社会的に見て難しいのでは
ないでしょうか?電気料金が大幅に値上がりして、電気料金が負担と
ならないぐらいの裕福層の人だけ電気が仕え、貧しい人は使えない、
というのも問題があると思います。

やはり大塚さんが言われているように、早急に原子力エネルギーの
安全管理の見直しを計り、また、将来を見込んでより安全な代替エ
ネルギーの開発を急ぐべきだと思います。ドイツのように、国民が
自分でクリーンなエネルギーを選べるシステムもいいでしょうね。
その電気料金に、その開発費も盛り込めばいいと思います。



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