[BlueSky: 985] Re:984 静かな日々


[From] Minato Nakazawa [Date] Fri, 08 Oct 1999 18:20:13 +0900

中澤@東京大学人類生態です。

(件名:[BlueSky: 984] 静かな日々に於て)
Fri, 8 Oct 1999 15:47:21 +0900頃,nobuakiさん:
> 川口伸明です。
> 最近、静かですね。
> サーバートラブルでしょうか?
いえいえ,サーバには何の問題もありませんが,きっと皆さん忙しいのでしょう。

ぼくは昨日から年に一度の学生実習指導をしています。今年は,水道水の水質分析
をしてから東京都水道歴史館の見学というコースにしたので,見学の時は楽なはず
なんですが,それでも結構疲れて,長いメールを打とうという気にはなれません。
なお,実習は明日まであるのですが,水道歴史館の方も水質センターの方も皆さん
親切で,気持ちよくお世話になっています。東京の水道行政は,かなり力が入って
いると思います(それでも原水が汚染されているから,「おいしい水」にはなかなか
なりません)。

小島貞男さんの「おいしい水の探求」NHKブックス,なんかを読んでいると,緩速
砂濾過で済むくらいの人口規模なら,何も高いコストをかけてオゾンと活性炭を
使った高度処理をする必要はないのですが,東京都だけで数百万立方メートルの
水を毎日給水されている現状では(水道歴史観には,昨日の給水量,などという
グラフもあります),高速濾過にするのは必然なので,臭気をなくすために高度
処理をするのも仕方ないところなのでしょう。

水道歴史館には主として子ども向けのビデオが何本もあるのですが,注意深く
みると,原水保全の大切さが訴えられているのがわかります。しかし,子どもが
見たときに,どれだけそのことを理解するのかというと疑問です。子ども向け
だからといって,水滴くんという擬人化キャラクタにしゃべらせる構成よりも,
実際に管理にかかわっている方が具体的な管理方法をやさしい言葉で語って
くださった方がいいのではないかと思って,そう進言してきました。

では。
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Minato Nakazawa, Ph.D. <minato@sv3.humeco.m.u-tokyo.ac.jp>
Department of Human Ecology, Univ. Tokyo


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