[BlueSky: 976] なぜ日本にはカルト宗教対策のアフターケアがないのか?


[From] HIROKI Masato [Date] Tue, 5 Oct 1999 12:05:34 +0000

広木@ICUです。

> ということは、『爆縮』みたいな技術は必要じゃなくて、
> ウランやプルトニュウムと容器があれば十分ということですか?
> まさか、「サリン」を作るより簡単ということはないですよね?

東海村からは話は離れます。先週土曜、私は
事故現場近くから逃げ出して栃木県の方に物
見遊山に行ってきました。え、なに呑気なこ
としてるんだって、いやいや、昆虫採集(実
験材料)に行ってきたのですけど。

で、帰りに大田原市をかすめるルートを通っ
て帰ってきたのですが、なんとそこには、オ
ウム真理教のアジト(?)がいつの間にかあっ
たのです。ほんと、幾度も通った道なのに、
いつのまにできたのだろうか?

で、びっくりしたことに、警察まで出て前の
道で検問などしていました。おいおい。べつ
に免許見せなきゃならない理由はないのでしょ
うが、急いでいたので面倒起こすのも嫌なの
で、素直に見せて帰ってきましたけど。いや〜、
おおごとですね。住民監視があるぐらいは心
情的に分かりますが、警察までいるなんて。

で、ここからが本題ですが、なぜニホンには
カルト宗教に走った人々を更生するアフター
ケアを行なう団体がないのでしょうか?

カルトに走った個人個人に関しては、なぜそ
れに走ったかと言う事情は様々であると思い
ます。また、自分が今すがっているものが合
理的なものか、非合理的なものか、それにつ
いて判断するには内部に居ては的確な判断を
行なうことは出来ません。ましてや、薬物な
どによるマインドコントロールなどが行なわ
れている場合には、医学療法による治療を行
なわなければ、立ち直ることが出来ません。

オウム真理教が松本/地下鉄サリン事件のよ
うに反社会的な行動を起こした団体であるこ
とは動かしようのない事実です。しかしなが
ら、個々の信者に関しては、あくまでも自分
の進むべき道を探している普通の人ですし、
これから事件を起こしてやろうと考えてその
道に走ったわけではないでしょう。

前にも書きましたが、周辺住民が不安に陥る
のは仕方がないことでしょう。しかしながら、
行政が規制抑圧を考えるだけで、信者個人個
人の救済措置を勘案しないのであれば、状況
は全然良くなりません。カウンセリングなど
による更生がなければ、オウム真理教が解散
したとて、彼らは他のカルト宗教に走るに違
いありません。

今回は、「なぜ彼らがカルト宗教に走ったか」
と言うことについてはふれません(それに関
して私は、科学教育と宗教教育の欠除が原因
であると考えています)。とりあえず、起き
てしまったことの後始末だけでも早急に考え
る必要があるのではと思い投稿しています。

さて、皆さんはどのようにお考えでしょうか?

しかし、既存の宗教団体は何をしているんだ
ろう。何かしているんだろうか。(マトモな
宗教なんて少ないけどさ。)

PS:私はICUに居候していますけど、切支丹
でも何でもないですよ。

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広木眞達(HIROKI, Masato)
国際基督教大学生物学教室加藤研究室
〒181-8585 三鷹市大沢3-10-2
TEL 0422-33-3269 (加藤研究室)
email address:hiroki@icu.ac.jp.
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