[BlueSky: 871] Re:829 クローン人間は認められるのか?


[From] GENNGOROU@aol.com [Date] Fri, 10 Sep 1999 11:24:18 EDT


後藤さん、小宮さん、クローン部門の青空MLの皆様

                  ゲンゴロウです。

小宮さん、後藤さん、教えていただき、ありがとうございます。
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小宮さん(829):
> ゲンゴロウさんのジョークに真面目に反応して申し訳ありませ
> んが、実際にはクローン人間を作ることでこのような問題は
> 起きません。

許しません。。。今、ワラ人形を作ってます。。。

> クローン人間はその人の全くのコピーではなく、遺伝的に
> 同じ、というだけで自然界に存在する一卵生双生児と変わりは
> ないのです。もちろん人格も異なるし、指紋も違います。

そうなんですか、、私は、ゆくゆくは、工場で人間がポコポコと
大量生産されるのかと思ってしましました。

「もしもし、あ、はい!毎度、今回はどんな人間がご注文で??」
「はいはい!脳は弱くても良いから強靱な肉体ですね。はいはい!」
「はーーい分かりました!では、最新の遺伝子カタログを送ります
 ので、次回はそれから選んでください。」ガシャ。。
「工場長!R2D2−4521658を300、イラク軍へ」
なんて、、考えてました。。
クローンについて、本当によくわかりません。(また勉強かあ・・)

> そういうことを理解した時に、ではなぜクローン人間がいけな
> いのだろうか、と思ったのですが、実際、僕はただ漠然と訳の
> わからない技術、自分が理解できない、自然界に反すると思われる
> ような技術に反感、恐怖心を抱いていたのだと思います(これが
> 正しいことかどうかは、また別の問題でしょうけど)。

やはり、小宮さんの無意識の脳のささやきでしょう。。つまり、
この自然界、生命、人体への「畏敬の念」でしょう(くどい)

分からないながらにも、私の思い。。
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私は人間の生命体を知れば知るほど、人間は自分の考えだけでは
生きていないんだなあと、思ってしまいます。自立思考(自律神
経)、神経群(脳など)、ホルモン、など見事な調和と秩序で、
それを作り上げる膨大な遺伝子情報と正確な複製能力を考えると
き、怖れに近い感動を感じます。で、それ以上の仕組みが自然に
あることを思うと、悠久の時間と、膨大な試行錯誤による可能性
への挑戦の存在を感じてしまいます。
で、私は、その一片をいじくる小さな技術が、これまでの無限と
も言える生命誕生の調和を短時間で壊してしまいそうな恐さを感
じます。

昔、精巧な時計をいじって、直せなくなり、隠したことを思い出
します。クローンへの試みで失敗したら、私たちが壊れるのでは
ないでしょうか。。

***クローン技術の未来への心配***

クローン技術がさらに進むと、人間の増殖は、生殖増殖ではなく
アメーバーのような細胞分裂型増殖も起きてくるということでし
ょうか。。つまり、時間的に垂直増殖と水平増殖が起きることに
なるのでしょうか。。

【進化の方向性は決まっているのか】
人間が遺伝子を選べるということは、マクロ的に進化として考え
ると、人間の進化の方向性を人間自身が決めて行かなければなら
ないのでしょうか??
つまり、人間の移動による偶然性や恋愛、結婚という不確実な何
かがあるかもしれない結合選択とか、生殖による精子競争などの
選択を排除して、人為的な選択に委ねるようになるのでしょうか??
と、考えると心配になるのですが、人間の進化の方向性はすでに
決まっているのでしょうか?まさか、行く先を決めないで車を走
らせているようなことはないのでしょか。。

【人為的な誕生の問題】
人は、自分に起きた事故の場合、人為的な物には腹を立て、災害
であると納得する。私は、現象の受け手である人間が、人為と自
然という現象に対して違った反応をすることに興味を持っていま
す。
意思ある行為での傷害に対して非常な憎しみを持っても、自然災
害には憎しみを持たない。
クローンは明らかに人為的な行為であって、自分の誕生が人為的
であった場合、クローン人間は、誕生させた者へのなにがしかの
感情を持たないことを保証できるのでしょうか。
誕生を自然の神秘に委ねているから、人間は自分の生を前向きに
受け入れているような気がします。

【クローンと加速度変化】
もし、人間自身の進化が人間に委ねられた場合、人間の手によって
変化した文明のように加速度的変化をもたらす可能性が多分にある
ような気がします。人間を含めた環境が加速度的な変化を起こした
場合、その変化に追いつけずに苦しむのは
やはり、人間は免れられないのではないと考えます。私としては、
これが歴然と起きることを予測して、なぜ、人間はこんなに自分を
苦しめることをするのかと呆れてしまいます。

【クローン人間の権利の限界】
人も生物、気がついてはいませんが無意識に自らの遺伝子を残そう
としているのではないでしょうか。。クローン技術を食物である家
畜、臓器培養としての動物は別として、自分より優れた他の人間の
遺伝子を残そうとするのに使おうとするのだろうか。。
仮に、自らの遺伝子の振る舞いに気がつかず、自らより優れた遺伝
子を持つクローン人間をこの世に送り出した場合、送り出した側の
人間はクローン人間よりも劣る可能性が高いことから、従属的な規
制をかけるようになりはしまいか?
すなわち、クローン達の権利の限界が発生することが考えられる。
つまり、クローンには、通常生殖人間以下の権利しか保障されない
ことになる。同じ人間なのにである。このことは、クローン人間達
の権利闘争にも発展するという方向性は生まれるのは必然ではない
だろうか。

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五寸釘が欲しい@ゲンゴロウ

(倫理ってなんだろう・・・)





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