青空MLの皆さん：
ご無沙汰しています。中澤です。
何人かの学生が離島医療の実習ということでお世話になったことがある
加計呂麻島という，奄美大島の南側にある小さな島で，住民合意がない
ままに島の森林の半分を伐採してチップにするという計画が進んでいて
反対運動が起きています。開発が必ずしも悪いとはいえないのですが
住民合意は必須でしょうし，亜熱帯の島で大規模な伐採をしたら土壌流出
も起きるでしょうし，大きな環境影響が出ることは想像に難くありません。
しかし森林伐採だけだと環境影響評価法の対象にならないので，事業者
アセスすらまともにされているのかどうかわかりません（業者は計画書
を町に出していると言っていますが，評価書という言葉は出してない
と思うので，おそらく環境アセスに類したことはあまりやっていない
と思われます）。
住民にわかりやすい評価項目をいくつか必須要件として定めて
事業者と反対運動をしている人たち両方が環境アセスをして
その結果を（お互いが不明点にコメントしてbrush upした上で）
住民をはじめとするstakeholdersに提示して多面的に評点をつけて
もらい，その評点をまとめて分析することで意思決定につなげる
といった方法をとることはできるはずです。開発をするにせよ，
コミュニケーションを十分にとった合意形成プロセスは必要だと
思います。
ところが，
http://shodon.exblog.jp/
に住民説明会の様子が掲載されていますが，現在でもこのような開発の
進め方がされているのかと驚くほど説明不足だと思いました。
学生実習でお世話になっている方から，是非この問題を世間に知らしめて
ほしいと頼まれたこともあり，MLに投げてみようと思いました。
この件については，反対署名の募集が，以下のサイトでなされています。
ぼくは（このサイト経由ではなく，学生実習でお世話になっている知人
が，この「住民の会」の発起人の一人になっているそうなので，その方
を介してですが）署名しようと思っています。
http://www21.atwiki.jp/savekakeroma/pages/20.html
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Minato NAKAZAWA, Ph.D., Associate Professor,
Dept. Public Health, Grad. School Med., Gunma Univ.
Phone/FAX +81-27-220-8011
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