[BlueSky:06751] Re: ウシガエル雑感


[From] SUKA Takeshi [Date] Thu, 19 Feb 2009 18:23:25 +0900

みなさま

外来生物法は、大塚さんがおっしゃるように、法律の
つくりやその運用の実際面で、実態にあいにくい部分が
ありますね。

もっとも、外来生物法ができる前は、生態系や農林水産業
・人身などに大きなダメージをあたえる「侵略的外来生物」
の多くが野放しに近い状態でした。ですから法律ができた
こと自体は一歩前進かな、と思います。

ブラックバスの放流防止から、緑化用にすでに広く植えら
れている植物の拡散防止、輸入資材などにまじって非意図
的に入ってくる毒針をもつアリの駆除まで、いろいろな生
物、いろいろな実態のものをひとつの法律の文言であつか
おうとしているので、無理が生じやすいのかもしれません。

オオキンケイギク、オオハンゴンソウ(いずれも「きれいな」
黄色い花をつける)のような特定外来生物に指定されている
植物も、ここ信州では庭先や畑などにも生えているのが広く
みられます。このようなケースの罰則の運用を無理に厳密に
やろうとするといろいろややこしいことになりそうです。

やっかいなのは、これらを駆除するときの方法です。環境省
の人の話によると、このような植物を、種をつけた状態、
あるいは抜き取ってまだ組織が生きている状態でゴミ袋に
入れて出したりすると、特定外来生物を無届けで移動させた
ことになり、厳密には法律違反になるそうです。どうしたら
いいかというと、種をつける前の段階で、抜き取ってその場
に放置して枯死させ、そのあとでゴミとして処理するのだそう
です。

   須賀 丈



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