[BlueSky: 672] Re:651 デビュー+


[From] "Yumiko Hayashi" [Date] Mon, 30 Aug 1999 11:14:27 +0900

林@ブラジル・サンパウロです。

みなさん、こんにちは。

識さん、中澤さん、どうもありがとうございました(どうぞ、私の方も「さん」づけ

お願いし
ます)
専門的な説明を読んで、ますます空想にふけりました。
>約1万2000年前、同タイプの尖頭石器が南北大陸でほぼ同時に出現することか

>立てられた「電撃線モデル説」ではカナダから南米先端までわづか1000年で駆

>下ったとしています。当時はパナマ地峡を除く地域では適度に乾燥して涼しい移動

>やすいルートが選べたからだそうです。

地形や気候が現在のそれとは違っていただろうとはいえ、徒歩で、生活をしながら
1000年で移動したのですから、余程何か強いmotivationがあったのだろうと思う
のですが(例えば、外敵、気候が悪い、食糧不足)外敵は、考えやすいですが、気候
が本当に悪く、食糧不足にも悩まされる条件であれば、これだけの短期間で大移動が
できただろうか、、、とも思います。
食糧に関していえば、今はどうか分かりませんが、昔は食人の風習があったそう
で、16世紀にブラジル東海岸に着いたヨーロッパ人の多くは食べられてしまったそ
うなので、彼らが食糧をそういった方法で解決したということも考えられなくはない
と思います。
あの、三浦按針も、南米大陸南端(恐らく現在のチリ)に漂着した時に仲間の多くが
「土人に食われてしまった」ということですし。

現在のアマゾンをテレビや写真で見る限り、ここを徒歩で移動すると考えただけで
気が遠くなりそうです。

>私の母方の親戚も1930年ころからサンパウロに住んでおります。

ええっ、そうですか?サンパウロは日本人が多いんですよ。どちらの方にお住まい
ですか。

>私が出会ったことのあるのは、ペルーアマゾンの人たちとボリビアのアルティプラ

>の人たちだけで、

ビックリしましたが、一体、どちらでお会いになったんですか?現地で?それとも
彼らが訪日したんですか?かえってこの方に興味が湧きました。

ペルーのヤミナウア族やマチゲンガ族のような風貌の人た
>ちですか?


全くお恥ずかしいんですが、どちらも知りません。よかったら教えて下さい。

私の住んでいるあたりでは、もう、pureのインディオを見ることはありえず、友人
の話などを聞いていると、見かけは全くコーケシアンのイタリア系またはドイツ系の
ブラジル人の4、5世代くらい前にインディオと結婚した先祖がいるという話を聞く
くらいで、もう、いろいろなところに混ざって、分からなくなっています。


私の住んでいるところはサンパウロ市内より西に90km行ったところで、町の名前
はSorocabaという、「川のあるところ」というインディオ語に由来します。ポルトガ

語の影響を受けているので発音はそろかーば、となりますが、恐らく原語の響きは
違っていたでしょう。
50年近く前に入植した日本人移民は、その昔、道を歩いていて、なにやら自分たち
に似た人たちをよく見かけたそうですが、服装や、物腰がやっぱり日本人ではないの
で、町の神父に(即ち物知りだという理由で)「あの人たちは一体だれですか」とたずね
たところ、「あれはインディオだ」といわれたとか。
また、ベレンやマナウスに入植した日本人移民の、特に女性は家の中でもうす化粧
をして派手な服を着ていたという。それを訪れた日本からの客が尋ねたところ「イン
ディオと間違えられないように」という返答があったという。(インディオと間違えら
れると困るという現実があるということに他ならないのですが)


しかし、現在インディオの置かれている状況は、悲惨です。

それでは。





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