[BlueSky:06681] Re: 海流発電 他


[From] 酒井千富 [Date] Tue, 26 Jun 2007 08:41:50 +0900

青空のみなさん

お久しぶりです.群馬の酒井です.
荻野さんの投稿を読ませて頂きまして,多岐に渡る考察に
驚いております.

林業の部分について,若干の意見を述べさせていただきま
す.
最近の風潮として,どうも「間伐=木を切ること」とされ
ているのを危惧しております.間伐って育林のために行う
ものですよね,木を切ることが目的なのでは無いと思うの
ですよ.

日本には間伐遅れの人工林がゴロゴロしてますし,対策の
必要性は承知しております.林業を放棄するということで,
広葉樹へ誘導するのも良いでしょう.でも,持続や循環を
謳うのであれば機械化のための列状間伐や利益優先のため
に良い材から搬出していく(熊野で行われる,なすび伐り
は成長した材を伐る)施業は,どうも納得がいきません.

林業が衰退している今,山村において生活していくことは
経済的にも大変でしょう.日本は森林資源に恵まれている
といわれながら,殆どの木材を輸入に頼っています.
まず,山村に住みメリットとして森林資源を享受出来るこ
とが必要です.

林業の話からエネルギーの話に発展させてみましょう.
エネルギーの問題を考えるときに,エネルギーの変換ロス
と輸送によるロスに配慮することが必要でしょう.変換ロ
スの考慮とは,風力(動力)−> 電力 −> モーター
を回す(動力)ではなく,風力(動力)−> モーターを
回す(動力)のようにエネルギーの形をなるべく変えない
で利用しようということです.
輸送ロスの考慮とは,大型の施設で造ったエネルギーを利
用するのではなく小型の施設をつくり各地で利用するとい
うことです.石油などの一箇所に集中しているエネルギー
を利用するときは前者のようなシステムが適していました
が,風力・太陽光など広く分散しているエネルギーと使う
ときは後者のようなシステムが適していると思われます.

そこで山村に住むメリットですが,山村には太陽光・風力・
水力・バイオマスと再生可能エネルギーが豊富にあります.
いままでの電力供給システムから脱却出来れば山村はその
豊富な資源を享受出来るようになると思うのですが如何で
しょうか.




▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。