[BlueSky:06550] Re: ハテナ


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Sat, 15 Oct 2005 18:00:53 +0900

山口さん、こんにちは、葛貫です。

> > 地衣類、ある種のクラゲ、サンゴ、etc.・・・・多細胞レベルの共生と
> > いうのは、宿主の細胞中には取り込まれていないのですよね?
>
> シャコガイ、クラゲやサンゴの共生藻は細胞内共生だったはずで、
> 卵が共生藻を持っていない場合、共生関係の始まりは、まだ詳細が
> わかっていませんが、基本的にホストに食べられることからですね。

細胞内共生であることは、知りませんでしたm(_ _)m。
ホストに食べられて共生している状態は、アメーバ等の食胞の中身
が消化吸収されずに残っているような状態なのでしょうか。

気になったので葉緑体の構造を調べてみたら、葉緑体は、宿主由来
の外包膜と取り込まれた生物由来の内包膜の二重の生体膜に囲まれ
ているそうです。ミトコンドリアも、そうらしいです。

学生時代、ユビキノン、メナキノンの側鎖のイソプレンユニット数
で細菌やカビの分類をしている研究室にいました。
真核生物も、それで分類できるということは、取り込まれてミトコ
ンドリアの元になった生物は、1種類ではなかったんだろうな、と
思っていたのですが、葉緑体はどうなんでしょう?


> 砂浜の砂粒の間隙には多種多様な微細藻類が見られますが、
> これまでほとんど研究されて来ませんでした。

ハテナがサイエンスに載ったことで、微細藻類への関心が高まるで
しょうか。お昼頃、ハテナを発見した筑波大の井上勲さんのサイト
を見ようとしたのですが、混雑していて繋がりませんでした。
(今は繋がりました)
http://www.sbs.life.tsukuba.ac.jp/Inouye/Inouye.html

> シャコガイ、クラゲやサンゴの共生藻である褐虫藻はホストから
> 離れて自由生活することができますが、その実態は不明です。
> 野外でわずかに見つかっているのは、海底の砂の中だったと
> 記憶しています。

取り込まれたあと、離れることもできるというの、面白いですね。
これから研究が進むと、いろいろわかってくるのでしょうね。
楽しみです。


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