林＠ブラジル・サンパウロ 様 識＠です。
私の母方の親戚も１９３０年ころからサンパウロに住んでおります。
さて、アマゾンのインディオについての鋭い観察とご考察、楽しく読ませていただき
ました。
私が出会ったことのあるのは、ペルーアマゾンの人たちとボリビアのアルティプラノ
の人たちだけで、ブラジルアマゾンのインディオについての知識は皆無ですが（昔TV
で、ガリンペーからの迫害やロプランテーションの拡大に脅かされる人々の映像を見
たような気もしますが）、ペルーのヤミナウア族やマチゲンガ族のような風貌の人た
ちですか？
> 私が今まで聞いたのは、北米のインディアンはユーラシア大陸を出てベーリング海
> 峡を渡り北米にたどり着いたということですが、そうなると、アマゾンのインディ
オ
> はどうなるんでしょう。北米から更に南下を続けて南米大陸にたどり着いたので
しょ
> うか。それも徒歩で。
このあたりについては、聞きかじり読みかじりの知識しかございませんが、徒歩によ
る南下説が大勢のようですね。
アメリカ大陸へいつ人類が進出したのかは今なお熱い論争が続いているそうですが、
２万１０００年以上前の亜間氷期に北米に入植が果たされていて、氷河期が終わった
後の１万数千年まえに
南米大陸へ進出したと見る人が多いようです。
約１万２０００年前、同タイプの尖頭石器が南北大陸でほぼ同時に出現することから
立てられた「電撃線モデル説」ではカナダから南米先端までわづか１０００年で駆け
下ったとしています。当時はパナマ地峡を除く地域では適度に乾燥して涼しい移動し
やすいルートが選べたからだそうです。
最近の遺伝子分析（DNAの塩基配列の比較）の結果も（たとえばヒト白血球抗原遺伝
子の解析）ブラジルインディオ、ボリビアインディオ、北米インディアンが近縁で一
つのグループとしてまとまることを示唆しているようです。
言語、これも遺伝子のようなものですが、南北アメリカ先住民のそれは一つの語族と
してまとめられています。
以上、受け売りでした。
でも、アジアからの遺伝子がポリネシアの島々を伝って、アンデスの山を越えたかも
知れないと考えると楽しくなります。
何しろコロンブスによる新大陸発見よりも古い時代の中国の本草書にメキシコあたり
が原産地というオシロイバナらしきものが載っているくらいですから。
これからも楽しい情報をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
shisuan@msf.biglobe.ne.jp
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