葛貫です。
長峰さん:
>彼や高畑勲が監督した作品は、アルプスの少女ハイジ、
風の谷のナウシカ(原作の漫画版はお勧めです)、もののけ姫など、
環境や命を意識したものが多いです。
「風の谷のナウシカ」というと、ナウシカが、後に「テト」と言う名前を
付ける「キツネリス」に出逢った場面が印象に残っています。
野生のキツネリスが、ナウシカに噛みついた時、ナウシカは振り払っ
たりせず、「こわくない、こわくない、ホラ、こわくない。」と言い聞かせ、
テトの緊張を解いてました。
「最大の防御は攻撃」で、先制攻撃の裏側には、ひどく怯えた相手が
いるのかもしれません。
現在の行き過ぎにも感じられる環境整備や清潔志向の裏側には、
現実の自然の姿を見て折り合いをつけようとする余裕もないほど怯え
たヒトがいるのかもしれないと思いました。
寛容になれず、過剰防衛してしまうのは、怯えているからなのかもしれません。
他の生物は「今、ここ」にある危機に対処するのに、未来を予測する
能力を持ってしまったヒトは、起こるかもしれない(起きないかもしれない)
危機を想定し、防衛しようとする。
どこまでが適切な防御なのか見極めることは難しいです。
Y.Kuzunuki <kuzuny@geocities.co.jp>
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