今本＠再び返信ですが、
私は（前ログ）養老氏が何の話をしているかを指摘しようとしたのではありません。
（氏が何の話をしているかはどうでもよい話）
ただ話の中に「論理の飛躍」があるために、主張が論理的に成立していませんよ、
という指摘をしただけです。
養老氏の文章を再掲します。
> : いまの若者は「自分に合った仕事」を探しているらしい。そんなものはない。
> : そもそも自分とは、仕事で規定される程度の安直なものではない。
> : 仕事とは社会に必要性があって生じるもので、それをニーズというのである。
> : 自分のために仕事が転がっている。そんなことが論理的にもあるわけがない。
> : 社会がまともに動くために、仕事が存在しているのである。
> : さらにいう。若いうちに「自分」が何者か、わかるわけがない。
>: それなら「自分に合った」もクソもなかろう。
この文章の筆者が、「それなら」という接続詞で、６段目の主張を根拠に７段目
（すなわち１段目）の結論を導いているかぎり、それは主張が成立していない、
全くの推論の誤りである、ということです。
つまり上の１段目と２段目（さらに２段目と３段目）の命題は全然つながっていない、
したがって１段目の結論から２段目以降の結論を導くのは誤りである、という点を
指摘したまでです。
さらにいえば、１段目の「自分に合った仕事を探すこと」と４段目の「自分のために
仕事が転がっていると考えること」とはまったく別物（無関係）ですね。
そもそも、「自分のために仕事が転がっている」なんて若者は誰も言ってませんから（笑）。
＞こういうのを「論理的詭弁（すり換え）」と言います。
もっとも、新聞社の編集（掲載字数）の都合で発言の一部がカットされたために、
一貫性のない文章の羅列になってしまっているのかもしれませんけれどね。
----- Original Message -----
送信者 : "driad" <driad@k2.dion.ne.jp>
宛先 : <bluesky@sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp>
送信日時 : 2005年3月17日 1:28
件名 : [BlueSky:06414] Re: ハローワーク
> ----- Original Message -----
> [BlueSky:06408] Re: ハローワーク
>
> > つまり評者は、
> > 「自分にあった仕事はこうである」という当人の判断力の問題を、「自分とはこうだ」
> > 「自分のために仕事がある」という価値観に恣意的にすりかえている、一種の
> > 論理的虚偽を犯しています。両者が全然別の次元の話なことは言うまでもない。
> > この方、日本語が少々難か、あるいは意図的にすりかえているかのいずれかです。
>
> いやそんな話をしているのではないというだけで
>
> > 極言すれば、自分を定義できたり、自己中心的な世界観をもつことの有無に関わらず、
> > 「自分にあった仕事とはこうだ」「あわない仕事はこうである」という二者択一の判断くらいは
> > 誰でもつく、そういう可能性は大いにありえる、という単純な推論です。
>
> 誰がいくらそう判断しえようが「そんなものはない。」と言い切ってるんだから
>
> >
> > それが評者のごとく、６０歳になって「自分にあった仕事」を見出そうが、２０歳からそれを
> > 見出そうが、それは偶然の遭遇による問題であり、年齢を経たか経ないか、自分を理解したか
> > どうかによる問題ではない、ということはいうまでもないことでしょう。
> >
> > この評に関する限り、ご自身が「バカの壁」にぶち当たられたらしい。残念！
>
> つまり「何の話をしているかがわかってない」という壁に当たったみたいね
>
> 「外」を探すなという話でしょ…
>
> ----- Original Message -----
> [BlueSky:06413] Re: ハローワーク
>
> > 仕事に関しては、みんながみんな、やりたいことできるわけ
> > じゃないですしね。「自分にあった・・・」は方便ですよ。
>
> できるできない以前にその「やりたいこと」がわからなかったり…
>
> > 私は、誇りは自信によって、自信は成果によって裏づけされるものだと
> > 思っていますし、成果は限界極めるまでやらないとでないと思っています。
> > 成果を出すつもりのない若者に、誇りもってと言っても・・・
>
> 成果を出すつもりのないって
> 何を以てその「成果」となすかがわからなかったり…
>
> わかった気になって突っ走れたそれまでの世代よりはかなり正気だということで
> なかなかいい傾向だと思われますが…
>
>
>
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