[BlueSky:06378] Re: 考える方法 Re: 06373


[From] Sawaguchi Yuji [Date] Mon, 24 Jan 2005 12:56:50 +0900

澤口@一升金です。

SUKA Takeshiさんの<200501240234.j0O2YdC05132@fw.pref.nagano.jp>から
>こういった手法は、ものを考えるときの盲点になりやすいところを
>うまく補う工夫がされているように感じます。しかし、それぞれの
>手法そのもののもつ限界や盲点になりやすいところもあるでしょう
>から、そのあたりも批判的に検討しながら、改良されていくことが
>のぞましいのでしょうね。
KJ法はシステムの機能向上、いわゆるムリ・ムダ・ムラの見落とし
を減らすことを目的とします。既存定型業務の改良に有効とされま
す。
ところが、人間は割合言葉に引きずられてイメージが限定されるこ
とが多く、特に「改良」とか「改善」と最初に言ってしまうと、欠
陥やリスク評価なしのままで「機能改善案」がでてしまうことが多
いです。
このために、
・最初から矛盾点を明示的に案に内包させる
・中立的・抽象的・平易な言葉で案を表現する
手法があります。TRIZと言います。

http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/

さらに、今のところソフトウェア開発で研究されている手法ですが、
プロセスそのものに不確定情報が多く、また改良中にも動的に変化
してしまう場合を想定した、アジャイル開発という手法があります。

http://www.ogis-swe.jp/process/am-res/am/index.html

改善・改良手法は割合導入されやすいのですが、さらに研究が必要
なのは
・作業の動的分割と最適な割り付け
・プロセスの変化に伴う余剰資源や余剰情報の再資源化
などの問題です。
現代は人員・資源の集中投資による短期開発が多いのですが、こう
いうのはある壁があり、増やせば増やすほど系が不安定になったり
ムダが増えたりするのですね。
入院中で時間があるので、少し解析してみようと思っています。


▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。