中澤です。
> 『科学』1月号にもBSEについて書かれている福岡伸一さんは，昨年末に，
> 『もう牛を食べても安心か』（文春新書）という本を出版されていて，
> （中略）
> http://phi.med.gunma-u.ac.jp/bookreview/isitsafetoeatcow.html
と紹介しましたが，福岡さんが懸念されていたことが起こってしまい
そうです。
今日のニュース
http://news.tbs.co.jp/headline/tbs_headline1115125.html
によると，
｜ 日本は生後２０カ月以下の牛については
｜ ＢＳＥ検査なしでの輸入を認める方針を
｜ 打ち出しています
ということなんですが，米国産牛肉のリスクについては
食品安全委員会も情報を集めているということしか言って
いませんし，「中間とりまとめ」でも触れられていませんし，
関係各省からの諮問にもない状況なので，リスク評価なしに
「輸入を認める方針」が出されている(*)と考えられます。
もしその動きが本当なら，食品安全委員会は，リスク管理
担当省庁とは独立してリスク評価とリスクコミュニケーション
を担当するという存在意義からいって，時期尚早だとか，
あるいは認めるなら認めるで，その根拠を説明する義務がある
と思います。
(*)もっとも，どこの省庁がどこでそういう方針を出しているのか
わからないのですが。
参考：
http://www.fsc.go.jp/koukan/qa1508_qa_5.html
http://www.fsc.go.jp/hyouka/hy/hy-uke-bunsyo-161015-bse.pdf
こういうとき，どこに文句を言ったらいいのかがわからないのですが，
（食の安全ダイヤル[http://www.fsc.go.jp/dial/index.html]？）
とりあえず気になったのでMLに投げてみます。
皆さんはどう思われますか？
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Minato NAKAZAWA, Ph.D. <nminato@med.gunma-u.ac.jp>
http://phi.med.gunma-u.ac.jp/
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