[BlueSky:06349] Re: リスクコミュニケーションに向けてのささやかな試み


[From] "Y. Kuzunuki" [Date] Fri, 14 Jan 2005 17:54:49 +0900

こんにちは、葛貫です。

中澤さん、統計の入門書のご紹介、ありがとうございました。

粕谷英一
『生物学を学ぶ人のための統計のはなし―きみにも出せる有意差』
(文一総合出版)
を入手して読んでみます。

あと、 [BlueSky:06340] を投稿してから、山口さんの投稿を読ん
だのですが、文献をおさえるのもひとつの方法だけれど、現場の人、
現場に近い人と連絡が取れ、お話をうかがえるのが一番ですね(^^;。


中澤さんwrote:
> > リスク論の立場でいえば,リスクコミュニケーションが
> > 不足しているということになるのですが,さてどこから
> > 手をつけたらうまくいくのやら。
> と書きましたが,今朝自転車を漕いでいるときにふと思いついたので
> 自分のサイトにwikiのページを作ってみました。
> http://phi.med.gunma-u.ac.jp/wiki/pukiwiki.php?RiskCommunicationTrial
> 短くてかまいませんので,コメントいただければ幸いです。
> また,専門家の方は,解説記事を書いていただけるとありがたいです。


素人の感想、専門家の見解、両方を見ることができる面白い試みで
すね(^^)。
# 自転車漕いでいるときユリイカ! 事故、気を付けて下さいね。

須賀さんが紹介して下さった科学カフェの記事を読みながら、
リアルワールドでカフェに集まり、相手の表情、場の雰囲気を読み
取りながら、話を進めることで、話し手と聞き手との協同作業の場、
「科学の陳列窓」ではない科学カフェが育っていくのだろうな、と
思いました。時と場を共有することが難しい場合、その時、その場
に出向いていけない人にも参加してもらうには、中澤さんが作られ
たwikiのページのような形式がいいかも、と思いました。


wikiというと、こんな記事をみかけました。
成長し続ける百科事典、問題点はあっても改善しようとする働きか
けもでてくるわけで、魅力的ですね。

オープンコミュニティーの百科事典サイト、ニュースに進出
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20041201205.html

*******
・・・・・前略
ウィキニュースとウィキペディアはいずれも、ユーザーが共同で 
ウェブ上の文章を執筆できるソフトウェア『ウィキ』(Wiki)を使用
している。サイト内の各ページにある『編集(edit)』と書かれたリ
ンクをクリックすれば、ほかの人が書いた文章を編集することがで
きる。

 共同で編集を行なうこのプロセスのおかげで、ウィキペディア 
――75を越す言語によって100万を超える項目が収録されている―
―はさまざまな分野における異論の多い話題を中立な立場で扱うこ
とができていると、ウェールズ氏は考える。さらに、このプロセス
が、ウィキニュースの報道でも偏りを防ぐ方向に作用するものと期
待しているという。

 「修正されずに残る文章を書くことが、ウィキを使う上での腕の
 見せどころだ」とウェールズ氏は語る。「文章が生き残るか否か
は、広範な層に受け入れられる内容であるかどうかにかかっている」
・・・・・後略
*********


拡大するフリー百科事典『ウィキペディア』の課題
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20050113205.html

*********
・・・前略
 ウィキペディアは、コミュニティーのメンバーなら誰でも執筆で
き(日本語版記事)、書かれた内容を他のメンバーが編集することも
できる。誰もがどの項目でも編集できるということは、記事の内容
が決して完結しないことを意味する。それは同時に、記事の正確さ
について承認を行なう、最終的な権限を持つ人間がいないことも意
味している。正確さは、コミュニティーの自己管理的な性質によっ
て保たれるとされているのだ。

・・・中略・・・

「概してどんな分野の学術関係者や専門家に対しても、一部のウィ
キペディアン(ウィキペディアの執筆者・編集者)は特に敬意を払っ
ていない」ようなところが見受けられると、サンガー氏はワイアー
ド・ニュースに語った。「ある専門家が、一部の変わり者や思慮の
ない人によって、自分の記事を弁護しなければならない状況に追い
やられても、だいたいコミュニティーの残りのメンバーは傍観して
いるだけだ」

 高い評価を受ける大規模な情報ソースを構築しようとするとき、
これが問題になるとサンガー氏は考える。

・・・中略・・・

 一方で会長はまた、ウィキペディアをはじめその類の百科事典は
トップレベルの情報ソースであるべきだと思っている人々がいたら、
それは筋違いだと考える。

 「一般的な読者に適ったレベルにはなっている」とウェールズ
会長は言う。「高度に専門的なトピックでは、例えば、スティーブ
ン・ホーキング博士が何か物理学について調べるのに、ウィキペデ
ィアの物理学の記事を読むことはまずあり得ないだろう。それでも、
物理が専門でない人は、すぐに知識を深めることのできる情報に導
いてもらえるはずだ」
・・・後略
*********


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