安藤さん、初めまして，葛貫と申します。
最近の投稿は，[BlueSky: 5238] Re:5235 河童忌
http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/mllogs/bluesky/5238.html
の前後と重なる話題なのかなと思いながら読ませて戴いています。
安藤さん wrote:
> ところが書き物を「尋ね人ないし人探し」の手掛かりとしますと
> 一頁や一冊に違和感がありましてもどうということはありません
> 三人の知識人を並べることが「おかしい」ことは私でも解ります
> ですが私の人探しではごく自然なのです
> 小説の興趣よりも
> 思想を授かる恵みよりも
> 書き物を通して尋ね人を見出すほうがどれほどありがたいか
「人と話すとき、相手の言葉の意味を理解していると思っているが、
本当は自分の記憶や理解を当てはめようとしているだけで、脳の内
部の意味や価値が想起されるにすぎない」そうです。
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/news/2003/jul/index.html#gen_01
本を読むときも，同じことが起きているように思われます。
最近，「邂逅」という多田富雄さん 鶴見和子さんの往復書簡集を
読み始めたのですが，自分の脳の内部にある意味や価値を想起する
きっかけとなることばを与えてくれるひととの出会いは，まさに
“邂逅”だなと思います。それを第三者が読める形で世に出してく
れた編集者に感謝です。
私は、中野好夫、渡辺一夫、丸山真男という方々が書かれたものを
読んだことがなく，この方々について何の知識も持っていないので
すが，この方々が対談なさる機会が設けられていたら，面白かった
でしょうね（^^）。安藤さんの中には，この方々が安藤さん流の対
談を展開している場所があるのかな，等と思いました。
「邂逅」多田 富雄 , 鶴見 和子 著 藤原書店 ; ISBN: 4894343401
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894343401/
「スーパーシステム」という概念を創出した国際的免疫学者、多田
富雄。「内発的発展論」という社会の発展の理論を創出した国際的
社会学者、鶴見和子。日本の伝統文化に根ざす二人が片麻痺の病の
中出会う。
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