[BlueSky:06192] Re: 06185 遺伝子と選別教育


[From] "genngorou" [Date] Sat, 16 Oct 2004 01:15:33 +0900


こんばんは、ゲンゴロウこと、
   別名、芋虫ゴロゴロ・ヒョウタンボックリコです、。

−−−−

巖さん、お話、ありがとうございます。

ゲンゴロウ:
> >−−−−−−−−−−−−−
> > 表現型のばらつき = 遺伝子型のばらつき + 環境のばらつき   (1)
> >と分割した時に、遺伝率=遺伝子型のばらつき÷表現型のばらつき
> > で表されます。
> >−−−−−−−−−−−−−
> >を読み、遺伝子解析して、適した環境を整えれば”表現型のばらつき”
> >が少なくなるので、分母が小さくなり、遺伝率も高まるなどとも考えまし
> >た。・・・しかし、今は、もしかすると、私が分かるような、そんな分数レベ
> >ルの話しではないような気がしてきています。

巖さん:
> 「ばらつき」についての計算ですから、遺伝率は
> 特定の「集団」についてのみ定義できる値です。つまり、
>  ある特定の環境における
>  ある特定の構成員からなる集団
> についてのみ、遺伝率は計算できるはずです。
> 当然、構成員が変われば遺伝率の値は変わります。
> 当然、環境が変われば遺伝率の値は変わります。
> 上記ゲンゴロウさんが書かれるとおり、環境を整える(環境のばらつきを小さくする
> )と遺伝率は上昇するでしょう。でもそれは計算値が上昇しただけで、べつになにか
> が変わったわけではないでしょう。

構成員ですか、なるほど、です。
人には足があるので移動すれば、風景だけでなく、おのずと周囲
の構成員も変化してしまいますね。構成員を変化させない為には
人をある集団に固定する必要が出てきます。
ところで、お話を聞いて分かったのですが、人にとっては集団も環
境ですね。そして、人に足があるってことは自由があるということで
しょう。そういったことで、ある特定の集団を維持するということは、
環境固であり、こと集団環境において環境固定ということは、「隔離」
という言葉が用意されているかもしれません。
 隔離の方法としては、自由に歩き回る足を切り取るとか、橋を架
けないとか、交流を許さないとか、言葉を通じなくさせるとか、他と
仲違いさせるとか、目耳口を塞ぐなどという方法があるかもしれず、
それらは、歴史に沢山の例があるようです。

この式を考えて、特定の構成員→特定の環境→集団固定→隔離
の可能性もあるとなってきたようなのですが、この式から普通現実
の人間の遺伝率が割り出せないということが分かったということは、
他にも、この式から、妙なことが分かる可能性がありそうで、実に、
得ることが多い式です。。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 表現型のばらつき = 遺伝子型のばらつき + 環境のばらつき
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
この式、それぞれが相互に影響し合うという複雑関係式の様で、
この式から、人間が遺伝子や環境によってどうなるかというの
は、とても複雑であるということが分かるような気もします。

genngorou BlueSky:06182で:
> >人の能力の発現には、人間という実にややこしい存在が常に影響を
> >与え続けているので、ヒトゲノムを解析した結果などは、言ってしまえ
> >ば、時間が経ち、人間が成長するほどに、人間の想いというものに大
> >きく影響を受けてメチャクチャになるので、結果的には、まったく役に
> >立たない可能性があるかもしれません。
>
> 前述の『ゲノムが語る23の物語』(リドレー、紀伊國屋書店)に書かれているのです
> が、意外なことに遺伝子の影響というのは、成長するに従って表面化するのだそうで
> す。
> 子供の頃は、母親の胎内環境や食事、家庭環境など多くの環境影響下にある(つまり
> 環境のばらつきが大きい?)ので遺伝子の効果はまだ低めなのだけど、成長するに従
> ってそうした環境の影響を脱し、本来の、つまり遺伝子の効果がより表面に出てくる、
> のだそうです。だから、知能の遺伝率の値は年少時より成長後の方が大きくなる、と。
> へぇー、というだけのことですけど。

そうなのですか!人間の心情的な性格とか個性だけではなく、
知能も・・・。
「環境影響下にある遺伝子の効果は成長するに従って環境影響
を脱し、本来の遺伝子の効果がより表面に出てくる」ですね。。
なるほどね〜なにかいろいろなことが見えそうです。
たとえば、
上記の巖さんのお話は、遺伝子にあわない環境の場合でしたが、
もしも、遺伝子にあった環境を与えた場合、つまり、適切な遺伝子
選別環境教育が行われた場合、その人は、成長過程で、つつが
なく遺伝子の作用をずっと発現するということになりますでしょうか?
そうすると、もしも、「環境適応せよ!」という命令を出す?強い遺
伝子が、仮に人間にあった場合、それがどう発現し始めるのかな?
という、「妄想と呼ばれる段階の推測」が生まれてきます。
なにしろ、生殖による遺伝で遺伝子が様々にばらつくのは、生き
残る戦略の為なので・・・。。。
もしかすると、優れた遺伝子に必要な適切な環境とは、混沌とした
環境という可能性もあるのかもしれません。

 生まれた遺伝子情報が分かったら、さらに遡って、優れた遺伝子
を持った子の産み方(遺伝子の掛け合わせ)も分かるのですから、
それを考えれば、遺伝子選別もやはり、人間性無視の行為になる
のかもしれません。

> ------------------
> ところで、
> いろいろお考えはあるでしょうが、
> 「煽りは無視する」
> というネットの基本を守った方が
> MLの雰囲気を良好に保てるのではないでしょうか。

あおられる私なのか、あおる私なのか・・・と思っていたら、
Driadさんが弁明していたので、自動的に私はあおられて
いた虫になってしまった気が、しないでもない。。。
巖さんにすれば、たぶん、
あおるほうもあおられるほうもML環境においては、
よくないのでしょうが、、
「MLの雰囲気」については、何が良くて、何が悪いのか、
様々なことを考えると、私には、まだ、これだ!と決め
られないので、このご提案については、いつか考えてみ
たいと思います。ただ、考えるまでは、別な理由もあるので、
巖さんのこのご提案に便乗?させていただきたいと思います。











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