[BlueSky:06135] Re: 06112・・・2


[From] "genngorou" [Date] Sat, 25 Sep 2004 00:14:30 +0900



> ゲンゴロウさん:
> > 優秀でない、私の様な者には、もっと、ゆっくりと考える時間が
> > 欲しかった。
>
> わたしも、もっと、ゆっくりと考える時間がほしいです。

須賀さんにこそ、ゆっくりと考える時間が与えられるべき
かもしれません。。

> というか、話題がちょっとずれてしまうのですが、国民や政府のなかで、
> 科学技術を振興することについて、長い視野での合意形成が十分に
>できていると果たしていえるでしょうか。
> 科学技術の振興のために、どういう政策がとられると、どういう影響が生活や
> 環境や社会や文化におよぶのか、といったことをもっとじっくりと吟味すること
> が必要な気がします。
> きのうご紹介したこの本:
>  伊勢田哲治 『疑似科学と科学の哲学』2003年 名古屋大学出版会
> の 「第4章 科学と疑似科学と社会 ―代替医療を題材に」 をよんで
> みると、西洋近代医療とその枠におさまらない「代替医療」の関係、
> ルイセンコ事件、水俣病事件、進化教育に対立する創造科学、といった
> 事例を検討しながら、政策問題としてこれらをどのように判断したらいい
> のか、そしてその判断の根拠はどこに置くことができるのか、といったこと
> が論じられていました。そして社会的価値判断と知的価値判断を混同
> しないこと、そのうえで、両者のバランスをうまくとって政策判断する必要
> があることが(ここでわたしが紹介できるよりもずっと緻密に)説明されて
> いました。この内容は第5章で「もうすこしフォーマルに」説明されると
> 予告されています。
> 科学技術政策に興味をおもちの方にもおすすめしたい本です。

「社会的価値判断と知的価値判断を混同しないこと、そのうえで、
両者のバランスをうまくとって政策判断する必要がある」
は、考えさせられることだなと思いました。
何が知的価値であるのか、何が社会的価値なのかの見極め自体
が難しそうです。

科学という、「”人が関係する様々な物事”を論理的に明らか
にしてくれる学問」は、知的価値として、確かに価値があります。
きっと、それに価値を感じる人たちによって進化しているのでしょう。
しかし、人間には、知的価値の元になる知的欲求がある
ことは否定できませんので、宗教でも人は救われると言いますが、
実は、科学も人を救っているのではないでしょうか。
ただ、一方では、科学が人を救っている宗教を否定してしまった
りもするようです。
そのようなことを考えると、知的価値と社会的価値とが明確には
分けられないので、この二つの区別からして、とても難しそうです。
もしかすると、混同しているのではなく、区別できないものなのか
もしれません。。。

ゲンゴロウ:
> > 上記のページに「21世紀の展望」とあり、
> > 「 人口問題、水・食料・資源エネルギー、温暖化、感染症 等
> > 地球規模問題への対応、国際貢献」とありました。
> > 正に、環境が重視されていますね。

須賀さん:
> そうですね。そしてそれをどんなふうに重視するかを考えることも大事な
> ことだと思います。

須賀さんの、このメールと同時に、別なことで民主主義を
再考していたのですが、その時に、須賀さんの、お考えに、
民主主義の原点が見え、感動してました。

語り尽くせないことであることが分かってくるのですが、
だからといって、語ることをしないと、とんでもない方向
に行く様です。きっと、いつまでも語らなければなけれ
ばならないのかもしれません。
疲れたら、負けのような、、、そんな気が。。。。

> 今日はこれから野外調査に出かけてきます。

なぜか、「お願いします!」という気持ちになります。。


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