[BlueSky: 610] Re:607 自然の事,昆虫の事


[From] "Kaz. Yokoyama" [Date] Thu, 26 Aug 1999 17:36:54 +0900

青空MLの皆さん

和尚です。

セミナー情報です。
私たち複雑性議論集団DGCの定例セミナーが明日行われます。
セミナーという名を借りた飲み会みたいな会ですが,今回の話題提供者は
農環研の前地球環境研究チーム長で,全地球的な有機物の収支バランス
のような話を非常に面白くされる人です。

オープンですので興味のある方のご来場を歓迎します。差し入れはもっと
嬉しい・・・

と言っても明日じゃ急すぎますね。

日時:1999年8月27日 午後5時30分〜
場所:農業環境技術研究所 5階教養室(座敷に車座で行います)
話題提供者:袴田共之(農業環境技術研究所 資源・生態管理科 上席研究官)
話題タイトル:「自然界における物質循環の階層構造モデル+世界漫遊記?
(文責横山)」
提供話題要旨:
 私の研究対象である(農業)生態系は,研究をやってきて実感することですが,
きわめて複雑な対象です。いわゆる「複雑系」の定義には合致しないかもしれま
せんが,広義には「複雑系」と考えることができます。そんなわけで,それをどう
攻略するかということは,じつは私の若い頃からの大きな課題でした。放牧草地,
人間・環境系,農業生態系といったところを対象に研究してきて,共通的に言え
ることのひとつは,自然界の時空間的階層構造をモデル化することに鍵があるの
ではないか,ということです。最初の頃は,対象をできるだけリアルに描き取ろうと
していた頃もあったのですが,だんだんそうではないと思うようになりました。複雑系
のモデルは,モデルである限り単純です。自然界の階層構造のモデルは,複雑な
構造をどう単純化するか,に尽きるわけで,まさに複雑系のモデルとしての特性を
備えています。不均一構造をもつ系の物質循環モデルは不十分なものであっても
学位論文になりましたが,ドベネックの桶のモグラ叩きモデルは未完成です。素人
のこんな空想が,どう役立つのか役立たないのか,一口で示していただければ,
後は,最近の話題を肴に飲めるというものです。

Kazunari Yokoyama, Ph.D.
Soil Microbial Ecology Lab.
National Institute of Agro-Environmental Sciences, Japan
Phone:+81-298-38-8300
Fax:+81-298-38-8199


▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。