[BlueSky:06096] 虫虫・・・9.11に思う その2


[From] "genngorou" [Date] Sat, 11 Sep 2004 10:59:36 +0900


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虫は虫なりに一つの考え
   ・・・9.11に思う その2
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 そもそもブッシュは大統領選挙で僅差で、まさかと、ゴア大統領
候補を破って大統領になったのですが、それだけに、ブッシュは、
その不安定な状況を打破せざるをえず、結果、強さを持って行動
を始めるのではないかと、恐れを感じていました。

ブッシュの言動を知れば、あの9.11事件は、起こるべくして起き
たように思えてしまいます。
しかし、ブッシュ自身が、それを言うはずもない。それがブッシュ
でもあり、また権力者たる者でもあり、また宿命でもあり、さらに
は、選ばれた者と選んだ者の契約だから・・・。そして、ブッシュを
選んだ者も、またブッシュ選ばなかった者も、ブッシュの行為を
批判できない、という現実がアメリカにはあるような気がします。
(契約の変更・破棄は、二者の合意がなければ出来ない。特に
アメリカは契約社会。)

だとすると、アメリカ国民の怒りの中には、自国(自分)の、自分
達が選んだリーダーへの怒りが多く含まれている可能性もある
ように思えます(契約した者の自らへの怒り)。
 しかしながら、言えないことを思うことはあるのですから、それ
は多重人格の様に、「お前らが、勝手なことをやるから、俺たち
が犠牲になるのだ!」と、声なき声にしかならない。そして、この
想いは、自国の、自国のシステムを認めた中で起きたことなの
で言えないために、さらに言い方が変わり、「お前らが、勝手な
ことを、”もっとうまくやらないから”、俺たちが犠牲になるのだ!」
となり、さらには、それさえも言えないことから、共通の敵を作り、
「あいつらさえアメリカの言うことを聞きさえすれば!」となってし
まっているような気がしてなりません。

だとすれば、アメリカでは、虐げられた人々にも、犠牲者にも、さ
らには、権力者自身にも、常に「被害者の怒り」が利用され続け
ていると言えるかもしれません。

よく、「怒りがある限り背後にある悲しみを生む真実は見えない」
と言いますが、実は、「真実を見ない為の方法として、人は怒り
を発生させる」ことが起きていると言えるのではないでしょうか。

この「怒り利用トリック」を、そのトリックを使う者がやめるという
ことは不可能のような気がします。

アメリカの怒りが、悲しみに変化し、おさまるのは、アメリカが力を
なくして危機に瀕したときだけかもしれません。かつての日本も
そうだったように。。。

ニンゲンという生き物は、いよいよ困窮するという、それ以前に、
その考え方が変わるためには、その考え方をする脳を停止させ
なければできない様で、その為に、いつの時代も、思想抹殺の
方法として脳の抹殺(殺戮)が起きるようです。(ギロチン)

最前線の戦場では、兵士に思想がないことにより、この脳の抹
殺は、あまり起きないようです。こと戦争が、相手の国に入り込
めば入り込むほどに、戦いを思想的に起こしている脳が、そこ
にあり、その脳に遭遇するために、脳味噌をかち割るとか、脳
に銃弾をぶち込むとか、首を切り落とすというような、悲惨な
「脳の抹殺」が起きるような気がします。(ナタで脳をかち割る)

思想戦争の恐ろしさは、ニンゲン本来の存在の元である記憶を
持つ脳の戦争なので、「思想に基づいて行動する人間」の争い
は、脳の消去が行われ、大変な悲惨さを呈する様です。
(ロシアのテロでは、”思想が植え付けられるだろう脳”である子
どもの抹殺が起きた。)

ところで、私たちが心得ておかなければならないことは、この思
想抹殺が、組織外部に起きていると見えて、実は内部に起きて
いるということではないでしょうか。
「テロ撲滅という合い言葉」は、実は「テロ活発化政策」であり、
実は、内部コントロールが目的なのではないでしょうか。
軍備は敵国に対してではなく、自国の勢力への脅威ということは、
その脅威を考えれば分かることです。言ってしまえば、戦争やテ
ロが起きるのは、自国の脳の混乱をコントロールするための敵国
作りが原因ではないでしょうか。

もちろん、「テロ撲滅」と唱える者が言うように、民主主義のルール
を破る行為がテロなのですが、そのテロが起こる原因は、民主主義
を剣の様に振りかざすという、本来の原理から逸脱している行為が
あるからではないでしょうか。それは未熟な民主主義ではなく、争い
を無くすための道具を武器にするという横暴な似非民主主義行為
の様に思えます。
この横暴な似非民主主義の内部では、見えない巧みな権力抗争が
起こりがちで、常に外部に敵が作られる中で、内部にその攻撃が向
くような気がします。(そう考えると、私たちの真の敵は、いったい?)

 人間の個人的な怒りも、結局は、自分の脳の混乱の様な気が
するのですが、それが、巧みで横暴な者に利用されることを考え
れば、自分の脳の混乱を解決することは、とても重要なことです。
そして、その方法が自らの脳のコントロールしかないのであれば、
紛争回避は、私たちの脳の本質的な高度化しかないような気が
します。

・・・しかし、その「脳の高度化」の方法は、私には思いつきもしま
せん。なぜなら、その「脳の高度化」の方法を教わったことがない
からです。「脳の高度化システムの学問」は、なぜか?どこにも、
作られていませんし、作られようとする気配さえありません。おそ
らく、その原因は、時の権力者や支配者が、代々、それを阻んで
きたことと、時の学問のほとんどが、時の権力者から与えられて
来たからではないでしょうか。

                      ゲンゴロウ。。。







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