[BlueSky:06089] Re: 06087 改題:農業の株式会社化


[From] "genngorou" [Date] Thu, 9 Sep 2004 00:09:05 +0900


ゲンゴロウです。

ゲンゴロウ:
> > 私たち、お客様というものは安く良い商品であれば、生きるた
> > めにそれを買うので、販売者とすれば、安く良い商品さえ扱えば、
> > 自然に客が集まり売れるわけです。言ってしまえば、流通小売業は、
> > お客よりも、商品仕入れや商品開発、そして、その良い商品を多く
> > の人に知らしめることに力を入れる傾向にあると思います。

葛貫さん:
> 大規模産地や、他の地域ではとれないような特産品があるところで
> は、企業との契約栽培のようなかたちの方が、農業の株式会社化よ
> り先に浸透していくのでしょうか。

農業の株式会社化への過程で、株式会社の前段階として、
契約栽培という形態もあるのかもしれません。

もともと農家の方々は、一国一城の主のようですが、契約栽培
という、リスクまで面倒を見てくれる企業(株式会社=経営と所
有の分離組織であるが故の、超戦略軍団)との契約により、
保護され、やがて、リスクの多い単独経営には戻れなくなり、
結果、企業に依存しながら、企業形態(株式会社)に取り込ま
れて行く。
取り込まれた後には、「一国一城の主」的思考を徹底的に教育
され、中には組織になじめず廃除されてしまう人もいるのかも。
そうやって、農業は完全に企業的になる。。。
というような経過をたどるのかもしれません。
個人商店がコンビニエンスストアーに取り込まれていった経過
と似ているかも・・・。

> こちらの好みの生産方法を指定し、それが守られているかきちんと
> トレースできるのだったら、人件費が安い中国や東南アジア等に、
> 生産の現場を移しても、一向に構わないわけですよね。
> 大規模スーパー、量販店等では、現地に新たに会社を作ることだっ
> てできてしまう。

この流れに、I T化というものが一役も二役もかっている様に
思えます。

 ITが進むと人的なCommunicationは必要なく、あくまでも
デジタル化された情報のみで、注文とか管理が可能になり、
言語が違っても、また、人的なCommunicationをはかること
なく、情報交換が出来てしまうので、葛貫さん指摘の「生産方
式の伝達」というものも、このコンピュータ上の共通の仕組み
により、言語の障壁を飛び越え、容易に行えてしまうようです。

 人的なCommunicationには、別に考えた、「怒り」とか「悲し
み」という、人間的な喜怒哀楽が入り込む余地はないので、
それによる人的な面の情報伝達阻害が少なくなり、後は、
空間的な距離の問題だけになるようです。
そして、その空間移動を考えると、交通手段の問題になり、
飛行機とか、船というものが浮上してきます。

 飛行機というのは離陸と上昇にほとんどのエネルギーを使うよ
うなので、経費上は、飛んだら、東南アジア諸国と日本国内では
さほど経費の違いがないように思いますので、ヘタすると、生産
品の輸送は、その商品の価格や、空港までの輸送や、空港利用
料金や、積み込み費用などを考えると、国内輸送よりも、安く付く
のかもしれません。 また、貨物船の場合もしかり。。
 羽田空港に行くと、次々と飛行機が発着していますが、港と同じ
でほとんどが貨物便なのではないでしょうか。人が乗る飛行機も、
あまり人が乗らない時期には貨物便になっているのかもしれませ
ん。だいたい、あのどでかいジャンボジェットが、一階建てという
のがあやしい。客席の下は、貨物がビッシリなのではないだろうか。。

> >  こんな農家を取り巻くいろいろな出来事は、きっと、何かしらの
> > 生産者である私たちにも、あるのかもしれません。人生いろいろ、
> > 明日に向かって撃て!なのかも、です。(意味不明?)
>
> この国の誰も彼もが、これからも何かしらの生産者であり続けられ
> るのかしらと、不安になりました。

 私が気にしていることの一つに、これがあります。
日本国内で生産するメリットがどんどん失われているならば、
日本国内の人たちは生産者であり続けられるわけもない。
生産業の設備投資に依存している建設などの生産業も、そし
て国内の流通業も、道路も必要なくなり、生産者は過剰になり、
結果、少ない仕事に人が群がるから、給料は少なくなる。
子どもを生むどころか、結婚するのも、家庭を作るためではなく、
家賃などの生活費を少なくするための手段になり、当然、精神
的な愛も、幸せもなくなり、子がいないから、子による鎹(かすが
い)もなくなってしまい、離婚も増える。。
そんな連鎖がありそうです。
仕組みが、、社会を変えて、人間を変えてしまう。。人間って、環境
には弱そうです。すぐに変わってしまうから、やっかいだ。。。

ちょっと嘆きを。。。

 元々、日本には愛国心なんかないのかもしれません。兵隊さんを
外国に向ける変な愛国心はあるようですが、、本来、国の民を愛す
るという思考は、ぜんぜんないのかも。。
 あるのは個人利益、あるいは個人利益の為に潜り込んだ組織の
利益だけがあるのかもしれません。その巨大なものが国益でしょう
か。
 真っ先に列車で逃げた満州国の軍隊の様に、人への愛などなく、
法律とか仕組みばかりを大切にしている人間の集まりかも。そのせ
いで、建前として他国の民族よりも愛国心を連呼しがち。。
自分の私利私欲が浮き出てくると、愛国心という大義名分を振りか
ざすような。。
 だいたい、プロ野球の合併問題もそう。規約だとか、経営状況だと
かを言う前に、規約にはなくても、人として選手を見る目がない。
私利私欲を丸出しにして、恥とも思わない。。集団(組織)あっての
個人という考えがまかり通り、個人あっての集団以前の問題として、
人が幸せでない国なんて、元も子もなくなるから、沈むに決まってい
る。
と言っても、経済のグローバル化では、その国家思考こそが邪魔に
なるのだから、結局、文明が発達しても、食うか食われるかというき
びしい現実が存在していると、考えなければいけないのかもしれな
い。
人口問題、環境問題、科学の方向性、経済構造、思想などなど、
様々なことを総合的に考え、取り組んでいかなければ、人の幸せな
ど、いつになっても訪れないのかもしれない。
それにしても、人間中心主義、個人の尊厳などというものを、どんな
ことを考える場合にも、でっかいアンカーの様に、持っていなければ、
きっと、何を考えても、何をやってもだめだろう、、、な、と思う。






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