[BlueSky:06052] Re: 株式会社による農業経営が解禁


[From] Sawaguchi Yuji [Date] Fri, 13 Aug 2004 12:18:28 +0900

澤口@一升金です。

daphnia@crux.ocn.ne.jpさんの<JC20040812121715.10970078@crux.ocn.ne.jp>から
>全体の雇用が縮小してしまえば多少の自由度の増加なんてあまり意味
>がないんじゃないでしょうか
いくら自由度があがっても、個人が閲覧できる情報量には質的な限度、
量的な限度がありますし、酒飲みでの物知りネタを披露すればそれで
よし、と言う場合はともかく、実践して有効な結果を得る、という意
味合いではそれほどITは役に立たないのです。
ITはビジネスモデルが確立して、あとは運営効率を上げるだけ、とい
う場合にのみ有効ですね。
それに、いつでも誰でも入手できる情報というのは、知らなければ損
をしますが、知ってたからといって競争優位にはならない。

>地元の人にとっては、ごく単純に日常の生活の場であって、それ以上
>でもそれ以下でもないんですから(実際には“それ以上”と“それ以下”
>のアンビバレンスな感情が混じり合っているのですが)
農家にとって農地は家や庭の延長、トラクターはマイカーの
延長です。
平均的な会社員の生活に当てはめますと、
「あなたの給料で一戸建てを維持するのは収益を悪くするから
アパートに移りなさい」
とか、
「個人でドライブするのは経済効率が悪いから、旅行は隣近所
の人を誘って団体パックのみにしなさい」
と言われているようなものです。

確かに収入が少なければ一部の生活面では不自由な事柄も出て
きますが、逆にお金を得ることにこだわると別な面での不自由
さも出てきます。
ビジネス的な効率は法人でも個人でも他の要素を無視できるよ
うな最優先課題ではないので、そこだけ取り出して議論しても
有用にはならなのではないかと思います。
現に経済などというのは金にもならないことに資源や情報、時
間を消費する人が圧倒的多数であってはじめて回転するわけで
すから。


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