[BlueSky:06031] Re: 「株式会社による農業経営が解禁」の件です


[From] "Yoshihiro Ashihara" [Date] Tue, 10 Aug 2004 00:54:35 +0900

芦原です。

さがわさん、レスをどうもありがとうございます。

-----Original Message-----
こんにちはさがわです

>まあ、お話としては面白いですけど、根本的なことを忘れていますよ
>実際の農作業を担う人は誰ですか?
>その人の年収はいくらですか?
>それと、自給率を上げたいのなら、中山間地域などの条件不利地で
>やってもらないと意味ないとおもいますよ
>金のある企業が、もともと条件の良いところに参入して既存の農家
>にダメージ与えるんなら、本末転倒ですからね

逃げているように取られるのは困るのですが、私は農水省が実際に
何を考えているのか、知りません。別の役所に勤めている人間です
が、自分なりの予測を述べただけです。

実際に農作業を行う方の年収とか、既存の農家へのダメージについて
も、同じく詳細は存じませんので、答えようがありませんし、無責任な事
は言いたくありません。

そうした人間には資格がないのだから、農業について話すようなことは
するなという、ご趣旨であれば、このMLからも立ち去ります。

ただ、東京に住んでいる人間も、自分の食べるものに必死で稼いだお金を
払っています。できるだけ安心できるものを食べていきたいと考えています。
そんな人間なりに農業についても考えます。もちろん、食べる人間の立場
が、どれだけ農業・農村に関係があるのか、私には分かりません。

私は食べる立場からしか、自分に分かる事は言えませんから、食べる立場
から発言します。このMLは、そういう人間の来る場所でないというのなら、
失礼致します。当初、そういうMLとは紹介されていなかったので、参加した
までです。

お話の件について、食べる立場の私なりの考えを述べさせていただけば、
私自身は、今の日本国内での農業・農村のあり方はそんなに早く変えられ
るものではないと思っています。

ただ、現に私のように都会で食べている者の口に入るものの6割は、海外
から来ています。これらは、日本の農業・農村のあり方とは、あまり直接の
関係を持たないまま、これからも続くのだろうと思います。

ただ、例えば、BSEの話のように、日本人から見たら満足できないような供
給者が海外にはいて、そこからの輸入を差し止めると、牛丼が無くなったりし
ています。

それなら、日本の中で、きちんと作ってもらった物を食べられるように変えて
いった方が安心できると考えます。

そうはいっても、食品メーカー等が考えているような形の供給は、日本の農業・
農村に合わないのかもしれません。だからこそ、今までは、そうした供給は海
外からになっていたのだろうと思います。

農水省は、それでも日本から供給できるようにしたいと言っています。そのた
めには、会社組織のようなものを日本の農業の中に持ち込む必要があると考
えたのだろうと、個人的には考えています。今の日本の農業・農村に合わな
いことを、新たに日本でやろうという訳ですから。

そんな新しい組織が、どこで、誰によって成り立つのか、私も不可思議に思い
ます。どんな形で実現していくつもりなのか、私は食べる立場から注意するし
かないですが、片方で自給率を早く上げたいと考えているようですから、着手
しやすいやり方を取るとすれば、日本の商社を使うかもしれない、と考えた次
第です。私自身は、日本の商社ならうまくいくとまでは思っていません。農水
省がどうするつもりなのかが気になっているだけです。

例えば、さがわさんが言われるように、ただでさえ農地はすぐに手に入るもの
ではないのに、今すぐに大規模に買える農地なんてどこにあるのか、私も想
像がつきません。

長々と失礼致しました。


芦原 嘉宏


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